2007年09月19日
初心者の頃のように 【釣り歴って何?】
たまに書くのは申し訳ないけど昔のこと・・・。
長らくの休眠状態にかかわらず訪れていただく皆さんに感謝!
ぽこっと投稿するコレも、・・相変わらずの長文です(笑)
時間があるときにどうぞ。
釣り歴だけは無駄に長い・・・
釣りから離れていた時期はもちろんあるけど、釣りを始めたのは小学校3年生の時からだから相当な年月が流れたことになる。
釣りの対象も道具も年を重ねる内に変化したし、その度に失敗したり時には発見もあった釣り歴だった。
周囲に流されることも多かったし、初心者なんてそれが当たり前!(笑)
楽しそうと感じたものに惹かれて、その趣味にデビューするんだから「楽しそうな何か」は、キッカケとでも言うべきか?そういう事を真似てスタートするのが至極当然だと思うし、本音の部分じゃ
それ以外なんてあり得ない!
とさえ思っている。
いくら偉そうにのたまったとしても、最初は誰しも初心者だったんだから!
今日はその偉そうにのたまっている?人の初心者の頃の話です(笑)
延べ竿から投げ竿へ
九州の田舎で釣りを教えてくれたのは、実は父ではなく叔父であった。
竿は切り出してきた竹を乾かした「本物の延べ竿」で、先がどっちかに曲がっているのが当たり前(笑)
近くの川でフナを釣ることから教えてもらった。
釣れれば楽しかった。
だが、すぐに言われたとおりに仕掛けを流すことだけじゃなく
思うがままに「こっち流したらどうか?」とか、「コンクリが出っ張ったところにいるカニ」を狙ってみたし、そういう自分で工夫した所で釣れたりすると、もう楽しくてはまりまくった。
近所の川だから、弟やいとこ達と子供同士で行けたし、独りで釣りに行く事も多かった。
それから何年かして、親の転勤で「青森」に・・・
時代は「ツリキチ三平ブーム」で釣りブーム真っ盛り。
父が聞いてきた話は、「漁港でサビキって仕掛けでイワシが釣れるらしい」って、何とも曖昧な話。
港まで10キロもあったから、最初は車で連れて行ってもらっていた。
時々釣れるが、たまにポツポツ釣れるだけの感じがイマイチしっくり来ない。
そのうち友人と自転車でえっちらおっちら1時間かけて漁港まで行くようになり、親に車で送ってもらうこともなくなった。
あるとき、防波堤の内海側でサビキに小さなサヨリが喰い付いた。
10cm位の何だか透明な感じの・・・、
「はぁ・・・」
そんなため息つきながら、針が掛かったままの魚をいつまでも付けておこうか?なんてイタズラ心で仕掛けを垂直に落としてやった。
全く意味もなく・・
ガガガッ!!
ダレて適当だった落とし込みだが、今までにないアタリが竿に伝わってきて驚いた。
なんだ?なんだ?と
釣り上げてみれば、針に掛かっていたのは、「アイナメ」だった。
その後同じようなことを試してみたいが、とにかくサヨリも釣れない(笑)
日が傾いてきた。
隣にいた大人の釣り人が、「オレはエサが余るから使いなよ」と、声をかけてくれた。
えらこをサビキに付けて、防波堤の外海側の丁度テトラが始まるところに落としてみると・・
ガガガッ!と例のアタリが・・・
夢中になって繰り返す・・・30分もしないうちに6匹もアイナメが釣れて大満足!
どうしても釣りたくて続けたけれど、もう日が暮れそう・・。
10キロの道のりを自転車全速で飛ばして帰るが、途中であたりは真っ暗だ。
帰れば怒り心頭な両親が待っていたが、7匹のアイナメを見て
「誰かにもらったんか?」
は、ちょいとばかり失礼に感じたりもした。
「釣れたんだよ!」と力説してもなかなか信じてもらえない。
「そんなに釣れるなら、次は行ってみようかな・・」
この日から海釣り入門の「アイナメ」のページを見るようになり、翌週は父と弟同伴で、堤防のキワに落とし込み。今までになくポンポン良く釣れた釣行になった。
調子に乗って当時アイナメより格上とされていた「カレイ」を夢見て投げ竿をねだった。
体格に全く合わない3.6mの重たい投げ竿に、1000円のスピニングリール・・。
道具は買ったが、その日からまた釣れなくなったのは偶然だったのか?
それとも、RPGみたいに装備するだけでは攻撃力は上がらないのか?
投げ竿を持ったことで、「落とし込み」が心理的に出来なくなったせいだろうか?
もちろん、落とし込みではなく、投げて釣ろうとしたせいだよね(笑)
かな~り葛藤しながら、その後カレイを釣り上げるまでには、執念というか中間・期末テストの裏には釣りの仕掛けを考えて描いたりしながら、そういう自分なりの工夫が恐らくかな~りマイナスにも影響しながら相当な時間をかけて、遂に2年越しくらいで釣り上げたカレイは格別の喜びだった。
左に目があるヌマガレイ・・・遂に~っ!と言う感じだった。
ただし、コレではない ・・・フィクションとして読むならオモシロイかも?
エサからルアーへ
青森にいたときから「憧れ」のルアーフィッシング、学校の図書館から図鑑を見つけて「ブラックバス」に思いをはせたり、本屋で立ち読みしたベイトリールの写真が載った本には強い憧れを抱いた。
しかし、ベイトリールなんて当時普通の釣具屋には置いてない。
オリムピックの
ダイレクトリールがせいぜいだ!
もちろんキャストなんて考えたリールではない、落とし込み用でレベルワインダーもない。
5号くらいのオモリで投げてみた日は、ハンドルが驚くような速度で逆転し、やはり同じ事を試したみんなと同じ所にアザを作った。
一度だけ15m位飛んだことがあったっけ・・。
持っていたスピニングより全く飛んでないけどさ、
そういう事じゃないんだよ。
嬉しかったね(笑)
他は全部バックラッシュしてたから特にね!はは
(注: 元々投げるようには出来ていないリールですw)
釣具店にはルアーも少ないながらも陳列はされていた。
トビー、ブレットン、アグリアロング、日本製だとチヌーク、トリッキー、ブラッキー・・・。
友人の誕生日に、当時400円のトビーを買ったこともあった。
対象魚がどこにいるかも知らなかったし、使う機会も全くなかったが、持っているだけで何だか嬉しかったのだ。
中学2年の10月、・・・九州に転勤。
その冬、衝撃とも言える情報を友人から得た!
なんと!あのブラックバスが釣れる池がある。
しかも通学路の途中!
悲しかったのは、
冬は釣れないよ~!って事実だけ(笑)
当時少年達のバイブルだった「釣りキチ三平の川釣り入門」のカレンダー通り(笑)、4月のシーズンインと共に「何故か持ってた」スピンキャストとガングリップの振り出し竿、そして Daiwaコネリーひとつ持って池に出向いた。
・・・当然ながらボウズ!
だけどその時近くに居た友人がスピナーで釣った。
もはやバスを釣り慣れている友人のクールな態度に嫉妬に似た感情を抱きつつ、初めて見るブラックバスは、
思っていたより模様も無くてミドリ色だった!
最初の一尾を釣り上げるまでに何回か通う必要があった。
ズボンをめくり上げて渡った中之島は一番のポイントと教えてもらった場所だが、そこでDaiwaのトリッキー(ホロシール付きスピナー)を投げ続けた。
目の前で見ているから、スピナーが釣れる!この場所釣れる!って思いっきり刷り込まれてて、それ以外のルアーは全然投げなかったのは、一匹も釣ったことのない初心者としては
そりゃー当然のことだ!(笑)
何時間くらいやってたかな・・・少し先のブレイクラインで、ルアーより大きな物がギラリと光ったのは・・・、
本当に心臓がドキッ!
同時に手元に感じたガツーン!って感触は、今でも忘れがたい出来事だった。
いきなり魚が竿先に付いた感じ?
エサ釣りの浮きの動きにアワセていく釣りとは全く違って、全く心の準備をしてないうちに始まったファイトは、ハタから見たら・・・
動きはきっとカクカクしてただろう。(笑)
価値ある一尾
この一尾がルアーに本格的にはまるキッカケだったのは間違いない。
でも、もし、もしも・・・
簡単に釣れてたらどうだったろう??
調子に乗ってどんどん釣ろうとしただろうか?
逆に「なーんだ!」で何となくやめちゃったかもしれない。
ガガガッ!とくるアタリは、落とし込みで釣ったアイナメにとても良く似ていた。
だけど落とし込みのアイナメにははまらず、投げ竿を手にして投げてカレイを釣ろうとした過去の持ち主は、
延々投げて釣れたことが嬉しくて!(笑)
竿の長さは半分になったけど、自分のやりたいスタイルを実現すること、それが釣りに求めた「何か」だったように思う。
Fujiのガングリップの竿を選んだのも、いつかはベイトで投げたい思いが強かったからだ。
使いこなせるか不安で踏ん切りも付かず、更にはお小遣いもなく、すぐに買うことはかなわなかったベイトキャスティングリール・・・・。
その冬どうにか買ったベイトキャスティングリールは、不安半分期待半分・・。
だけど、上手くは行かないもので、冬が明ける前にブラックバスの居ない地域に転勤・・。
ベイトキャスティングリールで釣り上げたかった・・。
本当に無念・・・
そしてベイトで一尾釣ったのは、釣りから離れていたのもあるが、その後4年以上もの月日が経った頃だった。
とーっても長く間があいたが、心のどこか片隅に引っ掛かっていた「何か」が少し見えた。
思い描いた未来予想図
最初は釣れれば何でも良かったし、それはもう沢山釣りたかった。
新品のビクが破けるくらいに釣ってみたこともあった。
(新しいビクが破れて魚が全部逃げたのはショックだったけどw)
だから今どきの数釣りに情熱的な管釣りアングラーの欲望なんてのも、自身も来た道だから なんとなくだが理解はできる。
そして、投げて釣りたい(沖で)、ベイトキャスティングリールを使ってみたい、なんて超時間の掛かった課題を経て、「特定の何か(スプーン?)で釣りたい」「アレで釣れてもな~」って気持ちも何年か歴を経た頃の自分とやっぱりかぶる。
ベイトタックルでトップウォータープラグを投げるという、今のスタイルは自分自身が求めた形。
だからエリアトラウトでも同じスタイルを通しているし、それはもう・・自分から変えることはできないシステムになってしまっている(苦笑)
得体の知れない竿までこさえたけども、使っているのは何処まで行っても
シングルハンドのバスタックルに
ベイトで投げるバスプラグ。
それはかな~り変態なくらいに偏っているかもしれない。
周囲より釣れないかもしれない。
まんべんなくあらゆるルアーで釣れた方が評価されるのかもしれない。
でもね、
初心者の頃の「釣れたら何でも嬉しい時期」でもなく、脱初心者なのか上級者を目指した「あらゆるモノを使いこなしたい野望」もない。
それらはもう釣りに行くときの目的には無い。
初心者の頃に憧れ、カタログがすり切れるくらい眺め、道具だけでは成立せずに時間をかけて具体的になったスタイルがある。
初心者の頃に憧れた釣りを楽しみたい。
憧れたスタイルは形になったが、それを手にして上級者になったわけではなく、そこでまた心の奥に初心者の頃の気持ちが甦る不思議。
何かを求めて進んだ先が、
グルッと回ってスタート地点だったような??
そんな錯覚に陥ることもあるが、こうして外道(みんなスマン・・)を延々ターゲットに釣るのも、自身のスタイルで何とか魚が釣れるから・・・。
横引きのスプーンでしか釣れない魚にエリアトラウトがなるのなら?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱり、みーんな同じ(もしくは何種かの)釣りをするのかな??
行き着くスタイルは、結局は時間を経てみんなそれぞれ違ったモノになると思うけど・・。
自身で思い描いて積み重ねた歴史というのは、どこかで間が空いたとしても、それぞれの確固たるスタイルにつながっていくのだろうと思っている。
初心者の頃の気持ちに戻って釣るのが
一番楽しい!!!
と思っているのは、きっと三ツ木左右衛門だけではないはずだ。
長らくの休眠状態にかかわらず訪れていただく皆さんに感謝!
ぽこっと投稿するコレも、・・相変わらずの長文です(笑)
時間があるときにどうぞ。
釣り歴だけは無駄に長い・・・
釣りから離れていた時期はもちろんあるけど、釣りを始めたのは小学校3年生の時からだから相当な年月が流れたことになる。
釣りの対象も道具も年を重ねる内に変化したし、その度に失敗したり時には発見もあった釣り歴だった。
周囲に流されることも多かったし、初心者なんてそれが当たり前!(笑)
楽しそうと感じたものに惹かれて、その趣味にデビューするんだから「楽しそうな何か」は、キッカケとでも言うべきか?そういう事を真似てスタートするのが至極当然だと思うし、本音の部分じゃ
それ以外なんてあり得ない!
とさえ思っている。
いくら偉そうにのたまったとしても、最初は誰しも初心者だったんだから!
今日はその偉そうにのたまっている?人の初心者の頃の話です(笑)
延べ竿から投げ竿へ
九州の田舎で釣りを教えてくれたのは、実は父ではなく叔父であった。
竿は切り出してきた竹を乾かした「本物の延べ竿」で、先がどっちかに曲がっているのが当たり前(笑)
近くの川でフナを釣ることから教えてもらった。
釣れれば楽しかった。
だが、すぐに言われたとおりに仕掛けを流すことだけじゃなく
思うがままに「こっち流したらどうか?」とか、「コンクリが出っ張ったところにいるカニ」を狙ってみたし、そういう自分で工夫した所で釣れたりすると、もう楽しくてはまりまくった。
近所の川だから、弟やいとこ達と子供同士で行けたし、独りで釣りに行く事も多かった。
それから何年かして、親の転勤で「青森」に・・・
時代は「ツリキチ三平ブーム」で釣りブーム真っ盛り。
父が聞いてきた話は、「漁港でサビキって仕掛けでイワシが釣れるらしい」って、何とも曖昧な話。
港まで10キロもあったから、最初は車で連れて行ってもらっていた。
時々釣れるが、たまにポツポツ釣れるだけの感じがイマイチしっくり来ない。
そのうち友人と自転車でえっちらおっちら1時間かけて漁港まで行くようになり、親に車で送ってもらうこともなくなった。
あるとき、防波堤の内海側でサビキに小さなサヨリが喰い付いた。
10cm位の何だか透明な感じの・・・、
「はぁ・・・」
そんなため息つきながら、針が掛かったままの魚をいつまでも付けておこうか?なんてイタズラ心で仕掛けを垂直に落としてやった。
全く意味もなく・・
ガガガッ!!
ダレて適当だった落とし込みだが、今までにないアタリが竿に伝わってきて驚いた。
なんだ?なんだ?と
釣り上げてみれば、針に掛かっていたのは、「アイナメ」だった。
その後同じようなことを試してみたいが、とにかくサヨリも釣れない(笑)
日が傾いてきた。
隣にいた大人の釣り人が、「オレはエサが余るから使いなよ」と、声をかけてくれた。
えらこをサビキに付けて、防波堤の外海側の丁度テトラが始まるところに落としてみると・・
ガガガッ!と例のアタリが・・・
夢中になって繰り返す・・・30分もしないうちに6匹もアイナメが釣れて大満足!
どうしても釣りたくて続けたけれど、もう日が暮れそう・・。
10キロの道のりを自転車全速で飛ばして帰るが、途中であたりは真っ暗だ。
帰れば怒り心頭な両親が待っていたが、7匹のアイナメを見て
「誰かにもらったんか?」
は、ちょいとばかり失礼に感じたりもした。
「釣れたんだよ!」と力説してもなかなか信じてもらえない。
「そんなに釣れるなら、次は行ってみようかな・・」
この日から海釣り入門の「アイナメ」のページを見るようになり、翌週は父と弟同伴で、堤防のキワに落とし込み。今までになくポンポン良く釣れた釣行になった。
調子に乗って当時アイナメより格上とされていた「カレイ」を夢見て投げ竿をねだった。
体格に全く合わない3.6mの重たい投げ竿に、1000円のスピニングリール・・。
道具は買ったが、その日からまた釣れなくなったのは偶然だったのか?
それとも、RPGみたいに装備するだけでは攻撃力は上がらないのか?
投げ竿を持ったことで、「落とし込み」が心理的に出来なくなったせいだろうか?
もちろん、落とし込みではなく、投げて釣ろうとしたせいだよね(笑)
かな~り葛藤しながら、その後カレイを釣り上げるまでには、執念というか中間・期末テストの裏には釣りの仕掛けを考えて描いたりしながら、そういう自分なりの工夫が恐らくかな~りマイナスにも影響しながら相当な時間をかけて、遂に2年越しくらいで釣り上げたカレイは格別の喜びだった。
左に目があるヌマガレイ・・・遂に~っ!と言う感じだった。
ただし、コレではない ・・・フィクションとして読むならオモシロイかも?
エサからルアーへ
青森にいたときから「憧れ」のルアーフィッシング、学校の図書館から図鑑を見つけて「ブラックバス」に思いをはせたり、本屋で立ち読みしたベイトリールの写真が載った本には強い憧れを抱いた。
しかし、ベイトリールなんて当時普通の釣具屋には置いてない。
オリムピックの
ダイレクトリールがせいぜいだ!
もちろんキャストなんて考えたリールではない、落とし込み用でレベルワインダーもない。
5号くらいのオモリで投げてみた日は、ハンドルが驚くような速度で逆転し、やはり同じ事を試したみんなと同じ所にアザを作った。
一度だけ15m位飛んだことがあったっけ・・。
持っていたスピニングより全く飛んでないけどさ、
そういう事じゃないんだよ。
嬉しかったね(笑)
他は全部バックラッシュしてたから特にね!はは
(注: 元々投げるようには出来ていないリールですw)
釣具店にはルアーも少ないながらも陳列はされていた。
トビー、ブレットン、アグリアロング、日本製だとチヌーク、トリッキー、ブラッキー・・・。
友人の誕生日に、当時400円のトビーを買ったこともあった。
対象魚がどこにいるかも知らなかったし、使う機会も全くなかったが、持っているだけで何だか嬉しかったのだ。
中学2年の10月、・・・九州に転勤。
その冬、衝撃とも言える情報を友人から得た!
なんと!あのブラックバスが釣れる池がある。
しかも通学路の途中!
悲しかったのは、
冬は釣れないよ~!って事実だけ(笑)
当時少年達のバイブルだった「釣りキチ三平の川釣り入門」のカレンダー通り(笑)、4月のシーズンインと共に「何故か持ってた」スピンキャストとガングリップの振り出し竿、そして Daiwaコネリーひとつ持って池に出向いた。
・・・当然ながらボウズ!
だけどその時近くに居た友人がスピナーで釣った。
もはやバスを釣り慣れている友人のクールな態度に嫉妬に似た感情を抱きつつ、初めて見るブラックバスは、
思っていたより模様も無くてミドリ色だった!
最初の一尾を釣り上げるまでに何回か通う必要があった。
ズボンをめくり上げて渡った中之島は一番のポイントと教えてもらった場所だが、そこでDaiwaのトリッキー(ホロシール付きスピナー)を投げ続けた。
目の前で見ているから、スピナーが釣れる!この場所釣れる!って思いっきり刷り込まれてて、それ以外のルアーは全然投げなかったのは、一匹も釣ったことのない初心者としては
そりゃー当然のことだ!(笑)
何時間くらいやってたかな・・・少し先のブレイクラインで、ルアーより大きな物がギラリと光ったのは・・・、
本当に心臓がドキッ!
同時に手元に感じたガツーン!って感触は、今でも忘れがたい出来事だった。
いきなり魚が竿先に付いた感じ?
エサ釣りの浮きの動きにアワセていく釣りとは全く違って、全く心の準備をしてないうちに始まったファイトは、ハタから見たら・・・
動きはきっとカクカクしてただろう。(笑)
価値ある一尾
この一尾がルアーに本格的にはまるキッカケだったのは間違いない。
でも、もし、もしも・・・
簡単に釣れてたらどうだったろう??
調子に乗ってどんどん釣ろうとしただろうか?
逆に「なーんだ!」で何となくやめちゃったかもしれない。
ガガガッ!とくるアタリは、落とし込みで釣ったアイナメにとても良く似ていた。
だけど落とし込みのアイナメにははまらず、投げ竿を手にして投げてカレイを釣ろうとした過去の持ち主は、
延々投げて釣れたことが嬉しくて!(笑)
竿の長さは半分になったけど、自分のやりたいスタイルを実現すること、それが釣りに求めた「何か」だったように思う。
Fujiのガングリップの竿を選んだのも、いつかはベイトで投げたい思いが強かったからだ。
使いこなせるか不安で踏ん切りも付かず、更にはお小遣いもなく、すぐに買うことはかなわなかったベイトキャスティングリール・・・・。
その冬どうにか買ったベイトキャスティングリールは、不安半分期待半分・・。
だけど、上手くは行かないもので、冬が明ける前にブラックバスの居ない地域に転勤・・。
ベイトキャスティングリールで釣り上げたかった・・。
本当に無念・・・
そしてベイトで一尾釣ったのは、釣りから離れていたのもあるが、その後4年以上もの月日が経った頃だった。
とーっても長く間があいたが、心のどこか片隅に引っ掛かっていた「何か」が少し見えた。
思い描いた未来予想図
最初は釣れれば何でも良かったし、それはもう沢山釣りたかった。
新品のビクが破けるくらいに釣ってみたこともあった。
(新しいビクが破れて魚が全部逃げたのはショックだったけどw)
だから今どきの数釣りに情熱的な管釣りアングラーの欲望なんてのも、自身も来た道だから なんとなくだが理解はできる。
そして、投げて釣りたい(沖で)、ベイトキャスティングリールを使ってみたい、なんて超時間の掛かった課題を経て、「特定の何か(スプーン?)で釣りたい」「アレで釣れてもな~」って気持ちも何年か歴を経た頃の自分とやっぱりかぶる。
ベイトタックルでトップウォータープラグを投げるという、今のスタイルは自分自身が求めた形。
だからエリアトラウトでも同じスタイルを通しているし、それはもう・・自分から変えることはできないシステムになってしまっている(苦笑)
得体の知れない竿までこさえたけども、使っているのは何処まで行っても
シングルハンドのバスタックルに
ベイトで投げるバスプラグ。
それはかな~り変態なくらいに偏っているかもしれない。
周囲より釣れないかもしれない。
まんべんなくあらゆるルアーで釣れた方が評価されるのかもしれない。
でもね、
初心者の頃の「釣れたら何でも嬉しい時期」でもなく、脱初心者なのか上級者を目指した「あらゆるモノを使いこなしたい野望」もない。
それらはもう釣りに行くときの目的には無い。
初心者の頃に憧れ、カタログがすり切れるくらい眺め、道具だけでは成立せずに時間をかけて具体的になったスタイルがある。
初心者の頃に憧れた釣りを楽しみたい。
憧れたスタイルは形になったが、それを手にして上級者になったわけではなく、そこでまた心の奥に初心者の頃の気持ちが甦る不思議。
何かを求めて進んだ先が、
グルッと回ってスタート地点だったような??
そんな錯覚に陥ることもあるが、こうして外道(みんなスマン・・)を延々ターゲットに釣るのも、自身のスタイルで何とか魚が釣れるから・・・。
横引きのスプーンでしか釣れない魚にエリアトラウトがなるのなら?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱり、みーんな同じ(もしくは何種かの)釣りをするのかな??
行き着くスタイルは、結局は時間を経てみんなそれぞれ違ったモノになると思うけど・・。
自身で思い描いて積み重ねた歴史というのは、どこかで間が空いたとしても、それぞれの確固たるスタイルにつながっていくのだろうと思っている。
初心者の頃の気持ちに戻って釣るのが
一番楽しい!!!
と思っているのは、きっと三ツ木左右衛門だけではないはずだ。
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