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ベイトタックルにPEライン、そしてトップウォーター・プラグで管釣りの鱒に挑んでいます。 鱒は’05年12月の終わりから始めました。基本的に雑誌に頼らず自力で頑張ってます。

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Posted by naturum at

2010年02月15日

時空系機構学【ベイトリールの構造】

時空系な人たちに贈る・・第二弾
以前記事にした 時空系チューニング【ベアリング減らし】 は、5BB機種のスプール不調を簡易に回避する方法として紹介しましたが、予想外に反響が大きく(1938PV)、世の中には時空系で奇特な人々が多数存在することを知りました。

今回はベアリング減らしとは趣向を変えて、元々の構造的な部分(機構)を掘り返して行きたいと思います。

くれぐれも無茶な改造などなされませんように!(笑)




'80年代前半のベイトリール
まずは歴史から・・・ABUもそうだったが、ABUの模倣品たる当時の日本製品もスプールにはシャフトがあり、その両端を2つのボールベアリング(BB)ないしはブッシュで受けていた。
スプール両端の2BBへの要求が最も高いことは今も昔も変わらない。

【クリックで拡大:BB=赤】



クラッチを切って分離される部分、
メインギヤやハンドルのベアリングはキャストに影響しない。
スプールを2つのベアリングで受ける・・・これが全ての基本形。





'80年代後半登場の5BB(スプール軸3BB)
私が手にしたのはDaiwaだったが、TEAM DAIWAのTD1-Hiは当時としては驚きの5BBを搭載していた。
当時の高級機の多くは、スプール2BB, メインギヤシャフト2BBの合計4BBが主流であり、1つ増えたのはどこ?それは何故?といった興味で喰い付いた格好だった。

スプールシャフトをたわませないための3点支持。(当時の売り言葉w)

【クリックで拡大:スプールBB=赤】



だけど、メカニカルブレーキ側のBBは、シャフトとベアリングの隙間が広く取られていてBBとしての役割は果たせていない感じ。



そもそも1つの軸を3つのBBで受けるのは無理が多く、3つめのBBに役割があるとすれば、強い力が掛かったときのストッパーか、ベアリングが他の高級機より1つ多いというスペック上の利点だろうか?

もっとも後者の役割の方に私はやられた口だったが・・・。




スプール軸3BB機種のBB外しの問題点
上記5BBについてはDaiwa以外にも多くのメーカーが採用してた。
バスブーム期にはベイトリールの標準的ベアリング構成だったと記憶している。

カルカッタ50XTを2台持っているが、購入当初の「とても滑らか」「シルキースムーズ」という印象は、使い込んでいくと2台ともキャスト時の印象が変わってしまった。
スムーズさに慣れたとかそういう類のことではなく、明らかに飛距離は落ちフィーリングは悪くなっていた。

経年変化でどこかに余計な力が掛かっているとして、それを逃がすことは出来ないだろうか?
そのアプローチが時空系チューニング【ベアリング減らし】

結果的にはメカニカルブレーキ側のBBを外したところでフィーリングが戻ったが、これは根本的な解決方法ではない。

本当ならばスプール(ギヤ側)のBBを新しいのに換装したかったのだが、ピニオンギヤと噛み合うピンを抜くのは容易じゃないと諦めて、手軽に出来るメカニカルブレーキ側のBBを外したのだから・・・。

もしピニオンギヤと噛み合うピンが抜けても、そのベアリングを抜きにするのは問題がある。

メカニカルブレーキ側のBBはシャフトとの隙間が大きすぎてガタガタになってしまう予想がつくからだ。

(隙間の分かる絵)




☆shimano流KAIZEN
分解図を見れば今でもスプール軸に3つベアリングが配置されているのがshimanoだが、クラッチを切ったときには2BBで受けるギミックがshimano流KAIZENだろう。

5BB時代、スプールにあったBBは

 ピニオンギヤのところに移動している。

【クリックで拡大:BB=赤:部品番号53】


ギヤが入っているときは3つのBBがシャフトを支える。
クラッチを切るとピニオンは右に移動しスプールから切り離される。
このときシャフトの微妙な段差を利用してピニオンはシャフトから浮く。
キャスト時は両端の2BBのみが回転し、ピニオンのBBは動かない。

この方式になってから、
メカニカルブレーキ側のBBとシャフトはノーマルな寸法に戻った。

【イメージ図:クリックで拡大】


【キャスト時:2BB(赤)のみがスプールシャフトを支持】



ピンが邪魔でスプールから取り外せなかったBBが、交換可能な位置に移動してくれたことは純粋に嬉しい。
メカニカルブレーキ側のBBもノーマルな寸法でシャフトと組み合っている。
釣行ごとのオイルアップは両端の2BBのみ行っているが、スプールを外さなくて済むところは、ぐうたらな私には素敵としか言いようがない(笑)。




☆Daiwa流KAIZEN
こちらも分解図から

【クリックで拡大】


Daiwaの場合は長いシャフトをやめて、スプールとピニオンは2本に分割されたシャフトに乗っている。
機構として実に論理的なKAIZENであり、作る立場にあるならこの機構をお手本として崇めるだろう。

クラッチが切れたときの動作は単純明快なのでここでは省く。

最大の特徴はメインギヤシャフト(メインギヤ)を2つのベアリングで支え、ピニオンを2つのベアリングで支え、スプールもまた2つのベアリングで支えていること。(合計:3シャフト/6BB)

【イメージ図:クリックで拡大】


これが持つ意味は、
メインギヤとピニオンギヤの位置がいつでも明確であること。
それぞれのシャフトと軸受けの役割がハッキリしている。
スプールシャフトを短く出来てたわみや歪みに強い。

工業系出身者としてはとてもスッキリする回答である。

というわけで設計は満点!ただし気になる点がなくはない・・・。
スプールBBのオイルアップにスプール外すのがめんどくさい!とか、
スプールに付いてるベアリングを交換する日が来たらどうしよう・・・とか、

・・・ぐうたら&余計な心配と言えばそれまでか。




番外編?ウルトラキャスト・デザイン
既に新機種への採用は無いのかな?時代的にも番外編。
どちらかというと個人的失敗談かも・・・現物行方不明で写真なし。

ウルトラキャストデザインは’80代後半から始まったとてもチャレンジングなABUの試みのひとつ。
ピニオン部分からなが~いシャフトが伸びていて、それにスプールを串刺しする構造。
スピニングリールみたいにシャフトがあって、それにスプールがはまると書けば分かりやすいか。

長らく改良を重ね良くなっていったらしいが、私が持っていたのは 521XLT Sprint なる初期の作品。521系はパーミングカップ側に取っ手になるドアがあり、それを開けて90度回転させてパコッ!と外せる蓋があった。
両軸受けだから、ここになが~いシャフトを支えるブッシュがあった。

・・・この蓋がキツく閉まれば評価も違っただろう。
とにかく蓋の建て付けが悪く、閉まり具合がミニカーのドアみたいな具合。

両軸受けの片方の軸がこんなだと。

ベアリング云々よりも、投げても巻いても蓋が細かく動いてしまい、
521XLT Sprint はいつもグラグラ不安定なリールだった。

個人的には機構のアイディアとしては秀逸だったと思う。
(蓋の設計はともかく)
貫通シャフトが回らないというのは、要求の異なるピニオンギヤ(低速回転)とスプール(高速回転)をそれぞれのBBで同一シャフトに同居できる仕組みであり、考え方そのものはシンプルで無駄がない。
( スピニングリールはローターとドラグが同一シャフトに同居する)

話はそれるが、スピンキャストをウルトラキャスト方式でスプール回して巻き取りするなら、ピックアップピンの機構ををどうするかはともかくとして、是非とも一台欲しいところだ。
( 新たなチャレンジを受け止める意味も含めw)




結局どれがいいのか?機構を知る意味は?
結局どれがいいのか?・・・その結果を知りたい人は多いだろう。
Webやカタログに記載された情報だけでは判断しにくいし、ちょっと使ったくらいじゃベアリング機構なんて評価できるはずもない。

新しくどれを選ぼうか?という視点なら、

この記事の意味は無きに等しい。

新品に機構部分のフィーリングの違いを感じる事はまず無いだろう。
そして問題がない新品をバラしても、そこで得られるものはほとんど無い。
使い続け不具合を感じるようになり、それを改善しようと思い立ち、そこからようやくベアリング機構云々が始まると言った方が自然なくらいなのだ。

機構を知る意味は、

ユーザーである限り、使い続けたリールの不具合を

自力で改善する手立てに過ぎないのだ。


  


Posted by 三ツ木左右衛門【mickey_symon】 at 20:15Comments(12)ベイトリール

2010年02月05日

プラグを投げるようになった少年【since 1982】

それはルアーって何?から始まった
’70年後半の釣りブーム、どちらかというと釣りキチ三平ブームな気もしたが、このとき私はまだ小学生だった。
同級生の多くがどんどん釣りにのめり込み、誘われては近所の堤にフナを釣りに出掛けたものだ。
中には行動半径をどんどん広げ、遂には海まで進出するヤツもいた。

校内新聞に貼られた「カレイの魚拓」を羨ましく眺めたものだ。

さっぱりした表紙のいかにも少年向けでない川釣り入門やら海釣り入門を入手しては、仕掛けを熟読し、こんな魚種もあんな魚種も一度は釣ってみたいな~、スピニングリールが欲しいな~と妄想は夢のように膨らんでいった。

あるとき書店で一冊の入門書が目にとまった。

【 釣りキチ三平 川釣り入門】

構成は少年向けで基本的なマナーとか針の形や糸の結び方、対象魚は身近な淡水魚に絞られていた。
読み進めていくと、ニジマス、ヤマメ、イワナのページに不思議な釣り具を発見。

ブレットン、ドロッペン、ミラー、

  パンサー、アグリアロング、トビー、etc...


 ・・・あまりにも斬新だった!


エサや毛針は知っていた。
ルアーって何??これに魚が喰らいつくわけ?
リール竿で投げ入れて、すぐさまそれを巻き取るの?
釣りは仕掛けをそっと水に馴染ませるのが常識であり、ルアーで魚を釣る事自体が常識の範疇を越えた、全くイメージの出来ない釣り具だった。

ブラックバスのページは更に過激。
プラグという飛ばしウキみたいなのに針が付いててそれを投げる?
ワームという柔らかいプラスチックにごっつい針を刺す?
プラスチックに針が刺せるのか?
太鼓型リールでキャストするにはサミングが必要?

 なんのこっちゃ!

当時、ブラックバスはそもそも幻の魚。(見たこともない)
そして鱒類も小学生の身にはちっとも身近じゃない魚だった。

【釣りキチ三平 川釣り入門】は、少年のバイブルになり、
使う予定のないルアーに何故だかときめいた。





初めてのルアー入手
近所の釣具屋で1000円のスピニングリールと1.8mの万能ショートロッドを買った。
何か目的があったわけじゃない。
この2つの組み合わせは万能なのだ!(笑)

そして台紙にビニールでパックされたスピナーを初めて入手。
確かDaiwaのトリッキー(ホロシート付き)。
キラキラ光るホロシートが不思議で、これなら釣れるかも?と妄想だけが膨らんだ。

最初に釣ったのは、

 部屋のカーテン(笑)

ショートロッド+スピニングは部屋でも投げる練習ができた。あはは
針のかえしがガッチリ喰い込んでなかなか取れず、子供部屋のカーテンはすぐに穴だらけになってしまった。

使う予定がないルアーという釣り具、

 けれど何か夢がある道具だった。


不思議なことにルアー釣りに行ったこともないのに、最も釣れそうなのはスピナーだと確信していた。
もっともそれは、華奢(きゃしゃ)で小さいルアーなら可能性が一番ありそうじゃない?程度の確信。

大きめの釣具店で見たABUのトビーは余りにも格好良かった。
魚風な色合いに目玉、小さいけれどヒレもついていた。
友人の誕生日プレゼントにあげた。(使う予定はなかったと思うw)
オリムピックのトビウオみたいな羽の付いたグルグル回りそうな青銀+目玉なヤツも手に入れた。
釣れる気は全くしないがプラグも買ってみた。
Daiwa の迷作コネリー。

スピナーは釣れそうに思ったけど、
目玉があって魚色のが気になった。

フィールドではなく、部屋の中でルアー釣りを夢見ていた。



1982年春◆いざフィールドへ!
買ってから何年も出番がなかったルアーを遂に投げる日が来た!
九州に引越してみたら、近くの野池にバスがいるというではないか。

初めての実戦。

 長年夢に見たルアー釣り。


クローズドフェイス+ガングリップでバス用ならばとコネリーを投げた。
水噛みの良い金属リップが水をガッチリ噛んでグリグリ!ブルブル!
これって魚ついてるんじゃない?
何度も竿をあおり、
急激な操作に激しくブルブルして抵抗するコネリー。

・・・・君のブルブルですかっ!?



至って当然のボウズ!

しかし、クラスメイトがスピナーで釣り上げた。
初めて見るブラックバスに感動した(たとえ他人が釣り上げたものでも)

時間があれば、もう夢中になって釣りに行った。

最初に買ったDaiwaのトリッキーを投げ続けた。
何度も通って、何投したかわかりゃしない。
今日もダメか・・・と諦めかけていると、
トリッキーが通過しているであろうブレイクラインで何かが光った。

ルアーより大きな何かがギラリ!

ほぼ同時に手元に感じたガツーン!は今でも忘れられない。
何回かのボウズを挟んで、2匹目もスピナーで釣れた。

だけどそれ以降、少年のスピナーは全く釣れなくなった。



拾ったルアーはルアー未満
スピナーで釣れなくなった1つの理由に「スレ」があるのは、周囲の釣果からも想像が付いた。
寄ってたかってスピナーばっかり毎日毎日投げてるんだからスレない方がおかしい。
もちろん技術は未熟だったし、どうすれば釣れるか?ってのは、釣った2匹がマグレなんだから分かりようがない(笑)

ある日拾ったルアーがそれを変えた。

それはルアーというより部品だったかもしれない。
ジョイントミノーの尾っぽだけを拾ったのだ。
一流品のモノなのか?バッタ品のモノなのかなんて分からない。
ルアー未満の尾っぽに切り込みを入れ、画鋲のリップを装着して試した。

ゆっくり沈んで、引いても泳がない・・・・、スーーーッと引かれるだけ。

思い切って画鋲を後ろに曲げた。

引けばフラフラフラ~と泳いで浮き上がるルアーになった。

スピナーでは釣れなくなっていたから、もしかしたら・・・と投げてみた。




ルアーで釣るための感覚的な何か
それは言葉にしたって意味が伝わることはないだろう。
コネリーのブルブルとアタリの違いが分からないのを、言葉で教えてもらう方が無理なのだ。

もちろん言葉で教えようとしても無理だ(笑)

ルアー未満の尾っぽは、軽くて遠くに飛ばないスローシンキング。
ゆっくり引けばゆらゆらとロールしながら浮上する。

数メートル先でウィードの陰からさっと出てきて

パクリッ!と喰ったのが見えた。

喰ってから竿に伝わる感触、咥えて反転するタイミング、障害物との関係。
小さかったけど、どれもが新鮮だった。
自分の目で見て、自分の手で感じて、自分に残ったのは新たな感覚。

さほど日を置かず、こんなところに居たんだ!という場所で小さな2匹を釣り上げた。
尾っぽルアーは根掛かりで失ったが、残してくれたモノは大きかった。

言葉にならない何かが感覚として残った。



気になるルアーを発見
心のどこかにスピナーに対する未練は残っていた。
だけどスピナーに魚はスレ切っている。
スローシンキングで少し沈めて、引くと浮き上がるルアーはないか?
尾っぽルアーで得た感覚を再確認したい・・・。

スピナーのボディーがプラスチックなら・・・・

そしてそんなルアーを見つけた。
メーカー名なんて分からない、そういうB級品だったけど見つけたのだ。
釣れそうだ!と、すぐさま買って実戦投入!!

しかし、どーにもこーにも1尾も釣れなかった。

釣れない日々を過ごして投げ続けた。
ボディーがタマウキみたいな赤くて丸いヤツ。
ブレードが上手く廻らなかったとか欠点はいっぱいあった。
それでも、だれも投げてないようなルアーが有効なことを信じていた。

少し沈めて浮き上がらせながら巻く・・・。

少年が覚えた最初のメソッド。
でもね、本当にこれって釣れなかったのよ!(笑)
付け加えて言うと、飛ばないし、ルアーとしての面白さが無かった。
真っ直ぐ引かれるだけなんだよね・・・。

尾っぽルアーはルアー未満だったかもしれないが、
何故かそこには面白さがあったのだ(ほんの少しだけど)





1982年初夏◆プラグという選択肢
初心者にとってフィールドでは最も釣れなさそうなのがプラグ。
釣具店では一番釣られそうになるのに、そのギャップは何故?(笑)

管理釣り場のトラウトも似たところがあるように思う。

ルアーを買い始める段階ではプラグの魅力にお金を出すのに、
釣り場でどうにも出番がない人はかなりいるはずだ。
大きさは明らかにマイクロスプーンより大きいし・・・。
PCの前でここまで読んで、手持ちのプラグを見ると、
「プラグの方がリアルでエサ的じゃん!」と言う人もいるかもしれない。

ただフィールドで自分自身にそれを言うのが難しいのだ。

尾っぽルアーに感じた面白さは何だったのか?

釣れそうにない偽物が

  魚みたいに泳いで釣れたから!


ならば、プラグをもう一度投げてみようではないか。
さすがにコネリーはもうゴメンだったけど、
見える位置(30cmくらい)をぷるぷる潜って止めて浮かせるルアーなら、
上下するジグザグが逆になるだけじゃないの?
・・・気になる根掛かりもこれなら回避できる。

丁度、新製品のバスハンターが欲しいと思っていたのだ!(笑)




バスハンター・シャロー(バスカラー)
当時600円という値段もさることながら、シャローとディープの2タイプがあるルアーは少なかった。
コネリー潜りすぎ、ブルブル感アタリと間違えすぎ、潜りすぎで意味不明。
(見えない・分からない)

そして喰ったときのギラリ感オモシロすぎ!

というわけで、バスハンターはディープには目もくれず
シャロー(バスカラー)に決めた。



メソッドなんてないの!(笑)

沖に投げて障害物がありそうなところは止めて(浮かせて)逃げて、そっからまたリトリーブするだけ。
本で見たアクションなんてのを参考にして、リトリーブに竿でアクションを入れたりもしたけど、そんなの見よう見まねどころか本のイラストで見ただけのおまじない。
分かってやってるワケじゃないから・・・おまじない。

もしこれで釣れなかったら?
友人が良く釣れるというルアーを買ってみようか?
それとも釣具店のおばちゃんが言うお奨めルアーを買うんだろうか?

そう思ったのは、ほんのひとときだった。

ギラリッ!ガツンッ!!

尾っぽルアーが届かなかったような沖で何かが光り竿に衝撃が走った。
テニスで芯を外したような鈍い響きを左手首に感じた。(ラケットは右手w)

トリッキーで釣った最初の一尾とはまた違う感動だった。
ギラリッ!の驚きは以前より減っていたが、釣れない時期を過ごし、自分なりに考えて、苦難の末に弱気だったプラグで釣った快感。
その後、雷魚も入れて合計4尾をバスハンターが釣ってくれた。

ポツポツながら釣れるようになったのはルアーのお陰。

もっともっと釣ってくれるルアーが欲しかった!!




追憶の彼方から突然の・・・
バスハンター・シャロー(バスカラー)は中古屋でもなかなか見かけない。
見かけたら特別な値段じゃない限り1つ買うだろう。
そうそう前に1つ買ったことがあったっけ。

そんで、こんなんが釣れたんだった!







釣ったのが自分でないのが悔しくもあり、何故か嬉しくもあった。
手元にあったバスハンターを魚と共に眺めるのはとても嬉しい。
しかし、この魚の大きさは・・・

「とても感じ悪いw」

   いや、もう、あまりにも!!(笑)


少年時代の追憶の彼方にあったルアーは中古屋で突然目の前に現れ、少年だった頃の想い出を少しだけ甦らせてくれた。
バスで使う場所が無いと言いつつ、本音じゃロストに対する恐れがあった。
西の地で「それを欲しい」と言った彼が、このルアーに同じような想い出を持っていたのを知っていた。

そして少年が昔々に夢見たイメージを具現化してくれた。
昔バスハンターで自分で釣った魚の写真があるかのようだ!!(笑)

「釣って恩返し」と言う彼の言葉が身にしみた瞬間だった。



釣れたルアーだけが宝物じゃあない
最初に買ったプラグは、迷った末のDaiwaのコネリー。
釣れたと思わせといて空振りなのが本当に大嫌いだった。

一匹も釣れないままどこかにしまってそのまんま・・・。

ところが社会人になった年、片田舎の釣具店で偶然手に入れた。
今じゃパッケージは黄ばんでボロボロ、開ければいいのに開けてない。



いや、開けられない!

今ならコレでも釣る事は出来るだろう。(・・・頑張れば、多分)

釣れるルアーばかり追い求めた少年時代。
コネリーは釣れなくて失望したルアーなのに何故だろう?

それも少年時代の宝物なのだ。

釣れなかった想い出も宝物・・・今更覆す必要はない
夢を持ちつつ、部屋のカーテンを釣ったことも想い出の一部。


プラグにはそういう思い入れが出来る

   ・・・不思議な何かがあるのだ。





1982年プラグを投げるようになった少年は、今ではすっかりおじさんになり、プラグを投げる意味が広がったのを知った。



※初代コネリーで釣ろうと頑張るのは自由ですが、釣れた報告をここにはしないでください。夢が壊れます(笑)  


Posted by 三ツ木左右衛門【mickey_symon】 at 20:24Comments(18)ゲーム戦略・戦術