2010年08月21日
ZEAL HEPTA 【旧Abuに似るもの】
長らく更新もせずにスミマセン。生存報告みたいな頻度をお許し下さい。
ZEAL HEPTA (ヘプタ)
ZEALのリールと言えば「アライくん リール」が思い浮かぶでしょ?
ヘプタなんて知ってたら「立派な変人」である。
私を含め・・・、
持ってる人はおそらく変態である(笑)

重さは 290g。俗にいうAbuの5000番台クラス。
昔々はバスの標準的ベイトリールのサイズだったが、実を言うと私はこのサイズの丸を買ったことがなかった。
新鮮味のあるロープロ・ハイギヤに飛びき、その後の興味も小型・軽量へ向かっていて目に入らなかったのだ。
これを購入したのは2008年3月。ZEALが倒れたあの日の2日後である。
買いに走ったのではなく、相模原にある古本屋で偶然見つけたのだ。
新品未使用が5つと、ノーマルドラグ版が1つ展示されていたと記憶している。
店員に聞くと、数日前に買い取りした事を教えてくれた。
ZEALの倒産は知っていたからワケあり品だとピンときた。
もし壊れても修理すらままならないリール。
しばしその場で考えた。
HEPTAにしかないセミダイレクトのバックトルク装置(ドラグのようなもの)付きのリールは、多分もう二度と発売されないだろうと。
独特のファイトを楽しめるであろうこのリール。
もうちょい小型で軽くなったら飛びつこうと思っていたが、次は無いのだ。
バックトルク装置とセミダイレクト
ドラグはハンドルを逆転させずにラインを送る機構だが、HEPTAの紹介文にある「ドラグのようなもの」はハンドルを逆転させたときの逆転トルクを設定できる機構だ。
そもそもセミダイレクトとはキャスト時にクラッチの機構でハンドルは逆転しないが、一端クラッチが入ってしまうと巻き取る方に関してはリジットでグリグリ巻けるが、いざラインを送り出そうとする場合、ハンドルから手を離すか何かしてハンドル逆回転をさせる必要があるスタイルのこと。

スピニングリールで書くと分かりやすいが、ストッパーをOFF(逆転可能)にしてドラグを目一杯締めた状態を想像して欲しい。
ベールを起こせばラインを放出できるが、魚が掛かった状態でラインを送るにはちょっと難しい。
ハンドルから手を離してラインを出すと、勢いが付いた後にくるのは、ぐちゃぐちゃのバックラッシュ(ライントラブル)なのだ。
以前、スピンキャストのabumaic475で試した逆転ストッパー外しがこれと同じ動作をするのだが、abumatic は駆動系の抵抗の大きさで良い具合にブレーキが掛かってライントラブルが起きない。
駆動系の抵抗が大きいのはオモシロくないが、HEPTAみたいに逆転時のバックトルクを上手く設定しておけば魚が掛かってからのバックラッシュを恐れることなく、巻きたいときはリジットでグリグリ!送りたいときはクラッチを切らずに自由自在なラインワーク!で楽しめそうなリール間違いなしなのだ。
実戦での体験は◆予想外の仕打ち
思った通りに行かないのは何でも同じかもしれないが・・・。
最初に試したのがたまたまワームだったのも災いしたか、グッ!と竿で合わせた瞬間右手の甲をしたたかハンドルに叩かれて大慌てしてしまった。
ラインが引かれるときにノブをしっかり握ってないと指の間からノブが逃げ去り、半回転して回し蹴りがごとくやられるのだ。
気をつけていたが2回目は多摩川本流のニゴイにやられた。
川の流れにスピナーをフォールしてクラッチを入れて羽を開かせた瞬間、ガツン!と喰ったニゴイは流れのパワーも手伝ってリールのハンドルを何回転も逆転させて、これでもかっ!というくらいの連打をくれた。
余りの痛さにうずくまりそうになるのをこらえてファイトしたが、これ以降逆転トルクを強めに設定し直した。
ギヤ比6.1:1がどれほどのトルク増大になっていたのか身を以て体験するまで分からなかったのだ。
標準の丸いノブと短いハンドル(70mm)もノブが逃げやすくて、ついに昔のTD-Sからハンドルを取って付けてしまった。
一番上の写真のハンドルの色がおかしいのはそのためだ。
平たいノブと80mmハンドル+逆転トルクを強めにしたことで、それ以降はハンドルの回し蹴りを喰らっていないが油断大敵でいつも気が抜けないのだ。
2回の回し蹴り事故?は文字通り「手痛い」仕打ちだったが、セミダイレクトのファイトの楽しさは予想以上と言っていい。
特に動きが遅目のトルクのある重い魚には向いている。
ベイトリールにおいて巻こうとしてドラグが滑って巻けない状態というのはこれ以上ないストレスである。
スピニングリールと違って駆動系が動かないので、こういうスカを喰らった状態は実に虚しいのだ。
セミダイレクトは下手にドラグが利かない分だけ竿のトルクも抜けないし、逆転時のスムーズさは今までに無いくらい滑らかなのだ。
多板のスムーズなドラグでもしゃくりはあるが、こいつはまったくしゃくらない。
もちろんハンドルから手を離す必要はあるのだが・・・。
旧Abuに似るもの
ベイトキャスティングリールを提供する会社は今も昔も驚くほどに少ない。
今現在、供給している会社を10も言えたら凄いと思う。
どうしても売れない(売りにくい)商品なのは間違いないんだと思う。
’90年代に迷走したAbuも今ではクラシカルな丸型を復刻版を供給し続けている。
DaiwaにしろShimanoにしろ現在のabuにしろ、その他の中小零細も旧Abuに似るものをラインナップするのは、それだけ旧Abuの存在が偉大なのだ。
宣伝では丸形ならではの削り出しの高剛性とか高精度とか良さげな謳い文句を色々見るけれど、私が使っている範囲ではロープロのリールで剛性不足を感じたこともなければ、精度不足を感じたこともない。
どっちかって言うと、
古臭いAbuのギヤ比が嫌い!
古臭いAbuのクラッチがめんどくさい!
古臭いAbuの背の高さが無駄!
古臭いAbuの重さが疲れる!
古臭いAbuの変わらなさ(デザイン)が困る!
みたいな以前からあった不満の部分を「旧Abuに似るもの」が請け負っているような気さえする。
新しい試みが丸形に先に搭載されたのはShimanoのDCくらいしか記憶になく、丸形は旧Abuをオーディオ機器のような金属的ビジュアルに焼き直しているようなそんな気がしてならないのだ。

HEPTAも旧Abuに似るもののひとつであるワケだが、今後作られることはもうないだろう。
セミダイレクトのバックトルク装置は、ナマズや鯉のトルク系ファイトを楽しむには最高だと思う、また登場してほしいと思う機構だ。
ZEALもザウルスも悲しい知らせが続くが、
そこに諸行無常を感じずにはいられない今日この頃なのである。
ZEAL HEPTA (ヘプタ)
ZEALのリールと言えば「アライくん リール」が思い浮かぶでしょ?
ヘプタなんて知ってたら「立派な変人」である。
私を含め・・・、
持ってる人はおそらく変態である(笑)

重さは 290g。俗にいうAbuの5000番台クラス。
昔々はバスの標準的ベイトリールのサイズだったが、実を言うと私はこのサイズの丸を買ったことがなかった。
新鮮味のあるロープロ・ハイギヤに飛びき、その後の興味も小型・軽量へ向かっていて目に入らなかったのだ。
これを購入したのは2008年3月。ZEALが倒れたあの日の2日後である。
買いに走ったのではなく、相模原にある古本屋で偶然見つけたのだ。
新品未使用が5つと、ノーマルドラグ版が1つ展示されていたと記憶している。
店員に聞くと、数日前に買い取りした事を教えてくれた。
ZEALの倒産は知っていたからワケあり品だとピンときた。
もし壊れても修理すらままならないリール。
しばしその場で考えた。
HEPTAにしかないセミダイレクトのバックトルク装置(ドラグのようなもの)付きのリールは、多分もう二度と発売されないだろうと。
独特のファイトを楽しめるであろうこのリール。
もうちょい小型で軽くなったら飛びつこうと思っていたが、次は無いのだ。
バックトルク装置とセミダイレクト
ドラグはハンドルを逆転させずにラインを送る機構だが、HEPTAの紹介文にある「ドラグのようなもの」はハンドルを逆転させたときの逆転トルクを設定できる機構だ。
そもそもセミダイレクトとはキャスト時にクラッチの機構でハンドルは逆転しないが、一端クラッチが入ってしまうと巻き取る方に関してはリジットでグリグリ巻けるが、いざラインを送り出そうとする場合、ハンドルから手を離すか何かしてハンドル逆回転をさせる必要があるスタイルのこと。

スピニングリールで書くと分かりやすいが、ストッパーをOFF(逆転可能)にしてドラグを目一杯締めた状態を想像して欲しい。
ベールを起こせばラインを放出できるが、魚が掛かった状態でラインを送るにはちょっと難しい。
ハンドルから手を離してラインを出すと、勢いが付いた後にくるのは、ぐちゃぐちゃのバックラッシュ(ライントラブル)なのだ。
以前、スピンキャストのabumaic475で試した逆転ストッパー外しがこれと同じ動作をするのだが、abumatic は駆動系の抵抗の大きさで良い具合にブレーキが掛かってライントラブルが起きない。
駆動系の抵抗が大きいのはオモシロくないが、HEPTAみたいに逆転時のバックトルクを上手く設定しておけば魚が掛かってからのバックラッシュを恐れることなく、巻きたいときはリジットでグリグリ!送りたいときはクラッチを切らずに自由自在なラインワーク!で楽しめそうなリール間違いなしなのだ。
実戦での体験は◆予想外の仕打ち
思った通りに行かないのは何でも同じかもしれないが・・・。
最初に試したのがたまたまワームだったのも災いしたか、グッ!と竿で合わせた瞬間右手の甲をしたたかハンドルに叩かれて大慌てしてしまった。
ラインが引かれるときにノブをしっかり握ってないと指の間からノブが逃げ去り、半回転して回し蹴りがごとくやられるのだ。
気をつけていたが2回目は多摩川本流のニゴイにやられた。
川の流れにスピナーをフォールしてクラッチを入れて羽を開かせた瞬間、ガツン!と喰ったニゴイは流れのパワーも手伝ってリールのハンドルを何回転も逆転させて、これでもかっ!というくらいの連打をくれた。
余りの痛さにうずくまりそうになるのをこらえてファイトしたが、これ以降逆転トルクを強めに設定し直した。
ギヤ比6.1:1がどれほどのトルク増大になっていたのか身を以て体験するまで分からなかったのだ。
標準の丸いノブと短いハンドル(70mm)もノブが逃げやすくて、ついに昔のTD-Sからハンドルを取って付けてしまった。
一番上の写真のハンドルの色がおかしいのはそのためだ。
平たいノブと80mmハンドル+逆転トルクを強めにしたことで、それ以降はハンドルの回し蹴りを喰らっていないが油断大敵でいつも気が抜けないのだ。
2回の回し蹴り事故?は文字通り「手痛い」仕打ちだったが、セミダイレクトのファイトの楽しさは予想以上と言っていい。
特に動きが遅目のトルクのある重い魚には向いている。
ベイトリールにおいて巻こうとしてドラグが滑って巻けない状態というのはこれ以上ないストレスである。
スピニングリールと違って駆動系が動かないので、こういうスカを喰らった状態は実に虚しいのだ。
セミダイレクトは下手にドラグが利かない分だけ竿のトルクも抜けないし、逆転時のスムーズさは今までに無いくらい滑らかなのだ。
多板のスムーズなドラグでもしゃくりはあるが、こいつはまったくしゃくらない。
もちろんハンドルから手を離す必要はあるのだが・・・。
旧Abuに似るもの
ベイトキャスティングリールを提供する会社は今も昔も驚くほどに少ない。
今現在、供給している会社を10も言えたら凄いと思う。
どうしても売れない(売りにくい)商品なのは間違いないんだと思う。
’90年代に迷走したAbuも今ではクラシカルな丸型を復刻版を供給し続けている。
DaiwaにしろShimanoにしろ現在のabuにしろ、その他の中小零細も旧Abuに似るものをラインナップするのは、それだけ旧Abuの存在が偉大なのだ。
宣伝では丸形ならではの削り出しの高剛性とか高精度とか良さげな謳い文句を色々見るけれど、私が使っている範囲ではロープロのリールで剛性不足を感じたこともなければ、精度不足を感じたこともない。
どっちかって言うと、
古臭いAbuのギヤ比が嫌い!
古臭いAbuのクラッチがめんどくさい!
古臭いAbuの背の高さが無駄!
古臭いAbuの重さが疲れる!
古臭いAbuの変わらなさ(デザイン)が困る!
みたいな以前からあった不満の部分を「旧Abuに似るもの」が請け負っているような気さえする。
新しい試みが丸形に先に搭載されたのはShimanoのDCくらいしか記憶になく、丸形は旧Abuをオーディオ機器のような金属的ビジュアルに焼き直しているようなそんな気がしてならないのだ。

HEPTAも旧Abuに似るもののひとつであるワケだが、今後作られることはもうないだろう。
セミダイレクトのバックトルク装置は、ナマズや鯉のトルク系ファイトを楽しむには最高だと思う、また登場してほしいと思う機構だ。
ZEALもザウルスも悲しい知らせが続くが、
そこに諸行無常を感じずにはいられない今日この頃なのである。
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