2006年12月27日
オイルというパーツ
乾燥重量という言葉にはオイルが含まれていない
車やバイクのカタログを見て、重量の表記に違和感を覚えたことはないだろうか??
乾燥重量 ・・という表記
この乾燥重量には、車ならガゾリンが含まれていないという説明が、一番相手に納得してもらえる表現だろう。
ところで、リールの重量も、カタログ上の重量と実重量が違う。
ラインの重さ?それもあるが、そこにはわずかではあるが、オイルが含まれていないことも忘れないで欲しい。
車やバイクのカタログを見て、重量の表記に違和感を覚えたことはないだろうか??
乾燥重量 ・・という表記
この乾燥重量には、車ならガゾリンが含まれていないという説明が、一番相手に納得してもらえる表現だろう。
ところで、リールの重量も、カタログ上の重量と実重量が違う。
ラインの重さ?それもあるが、そこにはわずかではあるが、オイルが含まれていないことも忘れないで欲しい。
オイルには色々ある・・
CRC-556やリールに標準で付いてくる(ベイトだけ?)オイルは誰でも知っているだろう。釣り好きの人なら、別売のシマノのオイルセットやF-0なんてオイルを持っているかもしれない。
更に知りたければ、ホームセンターでもっと色んなオイルが見られるだろう。
ミシン油、洗浄油、ハンマーオイル、エンジンオイル、ギヤオイル、2サイクル用混合オイル、etc...、あげたらキリがないくらいだ。
何故こんなにも種類があるのか?そして各メーカーがしのぎを削る市場があるのか?
オイルには目的別に、硬さ(粘度)、添加剤による意図的な仕掛け、温度変化に対する設定幅があるため、それぞれの目的部位に対するオイルが異なる。
そして、売れるオイルは・・・
使用者の目的にマッチしたオイル・・
だから色んな種類があるのだ。
オイルの役割
金属はどんなに綺麗に表面加工しても細かな凹凸があり、金属同士が擦れれば抵抗になる。
オイルとは、金属同士が直接触れないように「浮かす」役割があるのだ。
この浮かせる膜を「油膜」と言う。
この油膜の丈夫さや厚さを表す単位が無いので、オイルの基準には「粘度」という粘りの強さが用いられている。硬い粘りのあるオイルほど油膜は丈夫で長持ちするが、その分抵抗が増えてるので、どのメーカーも目的に併せて、油膜が丈夫で柔らかいオイルをリリースしようとしている。
オイル切れが一番困る
油膜が切れたらどうなるか?身近なのは油が無くてフライパンに張り付いた肉だろうか?(笑)
このような焼き付きと言われる現象は、オイル切れの結末であり、油膜が切れたところで徐々に発生する。
第一に粘度が低いオイルは、オイル切れが起こりやすい。
極端に粘度の低いCRC-556やミシン油では、キャスト1回でベイトリールのオイルは切れる!(笑) 20年くらい前に試した結果だ!!(笑)
オイルが切れると金属同士が擦れるので、それに伴う摩擦熱が発生し、回転エネルギー>熱エネルギーへの変換が始まる。
すぐに焼き付きとまでは行かなくても、まずは回転性能が落ち始め、その後も放っておくと金属面に細かい傷が付いたりする。
オイルの循環機構がないリールという機械では、オイル切れは性能劣化はもちろんダメージを受けやすいトラブルの1つだ。
巻きや飛びのフィーリングを求める微妙さを売りにしているリールには、それなりのオイルが必要なことは明らかだろう。
IOS-01というオイル IOSファクトリー
回転軸にまとわりつく非ニュートン添加剤配合・・・、マニアにしかわからん表現かも・・(笑)
やさしく書くとこうだろう。
ベアリングというのは回転するのは知っての通り、その回転をともなうものには「遠心力」が作用する。
ベアリングのボールは持ちろん、そこに介在するオイルにも遠心力が働く・・ここまではいいな。
するとだ・・・、
遠心力でオイルが外側に飛んでいく。
そうして普通のオイルは飛んでいくが、IOS-01の非ニュートン添加剤というのは、軸にまとわりついて飛んでいかない!という仕掛けなのである。
オイル切れが解消する秘密がこれ!
ベアリングの軸からオイルが出ていかない・・・、だからこそIOS-01というオイルを垂らした瞬間、ベイトリールでもスピニングリールでも、回転軸が滑らかになるのだ。
ベイトリールのベアリング(高速回転)
IOS-01をベイトリールのスプールを支えるベアリングにつけると、「バックラッシュしなくなる」のは、IOS-01のインプレページでテスターが口を揃えて言うことなので信用できることだろう。
回転が落ちないのに
バックラッシュしなくなる?
誰もがそういう不思議を感じるハズだが、使ってみたらこれは本当のことだった!実は三ツ木左右衛門も信じちゃいなかった!!(笑)
ベイトリールのベアリング、特に内部のボールは非常に高速回転するわけだが・・・ここにもIOS-01はまとわりつくわけで、油膜が厚くなりスプールの軸がブレない現象が起こる。
良く回るコマが軸がぶれないのと一緒で、軸の安定した回転が得られれば、それに伴うエネルギー損失が減る・・・結果、アングラーの変な「りきみ」も小さくなりバックラッシュが減る事に繋がるのだろう。
良く切れる包丁の方が手を切らない・・事によく似ている(笑)
IOS-01だけでリールを組む?
滑りの良いオイルなら自分のリールもフィーリングアップ?
これは誰しも思うことだが、全部IOS-01で組むのは考え物だ。
少なくともギヤのグリスは残しておかないとマズイ。
ギヤの接触面は力がとても掛かる部分で、IOS-01の粘度では油膜が不足する。それはIOS-01は粘度の低い軽いオイルであるから当然なのだ。
軽いからってレース車両がエンジンにミシン油入れないでしょう??(笑)
ギヤはグリスがなければ潤滑出来ない。ギヤ部分はグリスと併用してほんのチョットIOS-01を垂らしたほうが効果は上がる。
オイル市場とは?
F-1なんか見るとオイルメーカーのスポンサーロゴが多いのを不思議に思いませんか?
実体験でどこが良いのかよりも「良いイメージ」や「憧れ」を抱かせたいのが、オイルメーカーの思惑だからだ。
群を抜いて違う!絶対にイイ!
と、言わせるだけの違いを市販オイルに出せないから、・・どうしてもそうなるわけだ。(公道を全速で走ったらそれは犯罪です!)
使用者の声でもあるブログ上で、これだけ皆が口を揃えて「ISO-01が群を抜いて違う!」「絶対にイイ!」と言われるのは何故??
使用者にしか分からないフィーリングの世界があるからだろう。
ちなみに・・・
商売っ気のあるオイルなら・・、短時間高性能ですぐに性能が落ちて(ライフが短い)刺し直してもらうのが理想だよね?その方がいっぱい売れるし・・。
IOSファクトリーの岡村代表のメールで、「良く飛んでバックラしなくてながーく使えるのが一番」という誠に商売ッ気のないコメントは、言うなれば
「自分が良いと思うものしかリリースできない」芸術家的な一念がIOS-01には宿っているとも取れる。
ライフの長さは、正直とんでもないんです!(笑)
7月に購入したIOS-01(3g)は、いくつものリールに使っていますが、まだ半分も減ってないのです(驚!)←ライフ確認のために性能が落ちるまで試そうとしているのもあるが・・、それにしても・・・。
手持ちの他のオイルは今では洗浄用・・くらいに成り下がってしまったが、それは使ってみれば絶対に分かる「良さ」が、そうさせているからに他ならない。

Posted by 三ツ木左右衛門【mickey_symon】 at 10:00│Comments(7)
│IOSファクトリー
この記事へのコメント
こんにちは。
すそラー11号の鱒犬です。
はじめてコメントします。
先日のベアリングの記事でもこのIOS-01について書かれていましたよね。
その時から気になっていたのですが、今回の記事を読んで購入を決めました。
偶然行きつけのSHOPに在庫があったので、近日中に購入します。
たかがオイルっと思っていたのですが、このオイルは何かを感じさせてくれました。
すそラー11号の鱒犬です。
はじめてコメントします。
先日のベアリングの記事でもこのIOS-01について書かれていましたよね。
その時から気になっていたのですが、今回の記事を読んで購入を決めました。
偶然行きつけのSHOPに在庫があったので、近日中に購入します。
たかがオイルっと思っていたのですが、このオイルは何かを感じさせてくれました。
Posted by 鱒犬 at 2006年12月27日 15:02
オイル!オイルですね!
明日はオイルにダッシュしなくちゃ!
明日はオイルにダッシュしなくちゃ!
Posted by ヤックル at 2006年12月27日 22:00
こんばんは!
乾燥重量、ぼくの仕事で使う重機もそうですよ(関係ないか・笑)
グリスとかオイルとかよく解らなかったですが、
好きな釣りを通じて少しづつ関心を持つようになりました。
乾燥重量、ぼくの仕事で使う重機もそうですよ(関係ないか・笑)
グリスとかオイルとかよく解らなかったですが、
好きな釣りを通じて少しづつ関心を持つようになりました。
Posted by がま at 2006年12月27日 23:13
*** 鱒犬さん、こんばんわ
あれれ?初めてでしたっけ??
顔見知りであるだけにそんな気がしません(笑)
このオイルは、「付けた後」に絶対的な違いを感じるはずです。感覚の鋭敏な鱒犬さんなら絶対記事にすると思いますよ。
*** ヤックルさん、こんばんわ
いきなりこれを??(笑)
これが標準だと先が恐ろしい気もしますが、道具を長持ちさせたい労りの気持ちが何となく伝わってきてイイですね(笑)。
クセになると思いますよ、はは
*** がまさん、こんばんわ
重機を忘れていた!ってわけないじゃん!(笑)
重機はオイルも相当硬い油膜の強いのでないといけないのかな?
金属物にオイルはつきものですよね!
あれれ?初めてでしたっけ??
顔見知りであるだけにそんな気がしません(笑)
このオイルは、「付けた後」に絶対的な違いを感じるはずです。感覚の鋭敏な鱒犬さんなら絶対記事にすると思いますよ。
*** ヤックルさん、こんばんわ
いきなりこれを??(笑)
これが標準だと先が恐ろしい気もしますが、道具を長持ちさせたい労りの気持ちが何となく伝わってきてイイですね(笑)。
クセになると思いますよ、はは
*** がまさん、こんばんわ
重機を忘れていた!ってわけないじゃん!(笑)
重機はオイルも相当硬い油膜の強いのでないといけないのかな?
金属物にオイルはつきものですよね!
Posted by 三ツ木左右衛門 at 2006年12月28日 00:23
こんばんは。鱒犬です。
教えていただきたい事があります。
プレッソをメンテナンス予定なのですが、ボールベアリングを洗浄液で洗浄した後は、ベアリングにオイルを差すだけで大丈夫でしょうか?
それともオイルか粘度の低いグリスに漬け込んだ方がよろしいのでしょうか?
教えていただきたい事があります。
プレッソをメンテナンス予定なのですが、ボールベアリングを洗浄液で洗浄した後は、ベアリングにオイルを差すだけで大丈夫でしょうか?
それともオイルか粘度の低いグリスに漬け込んだ方がよろしいのでしょうか?
Posted by 鱒犬 at 2007年01月11日 21:39
*** 鱒犬さん、こんばんわ
IOSファクトリーのHPでは、スピニングリールは端折られてますね!(笑)
リールのベアリングは、ベイトとスピニングで取り立てて差はありません。
対応回転数や対応荷重も似たようなモノです。
ベアリングに関してはベイトと同じように IOS-01だけでも問題はないと思います。
オイルのライフに関しては、釣行後にリールを開け IOS-01を挿してみて、「グッ!」と変わるようならライフ切れです。
こちらでやってる限りは、1ヶ月はOKでした。
ライフは釣行1回や2回じゃ無いと思いますよ。
記事中のギヤに関する記述は、ギヤというモノが「こすれあって」廻るモノですので要グリスと理解していただければと思います。
(最近登場の IOS-02<粘度UP>というのがギヤ対応もなんとか可能らしい)
IOSファクトリーのHPでは、スピニングリールは端折られてますね!(笑)
リールのベアリングは、ベイトとスピニングで取り立てて差はありません。
対応回転数や対応荷重も似たようなモノです。
ベアリングに関してはベイトと同じように IOS-01だけでも問題はないと思います。
オイルのライフに関しては、釣行後にリールを開け IOS-01を挿してみて、「グッ!」と変わるようならライフ切れです。
こちらでやってる限りは、1ヶ月はOKでした。
ライフは釣行1回や2回じゃ無いと思いますよ。
記事中のギヤに関する記述は、ギヤというモノが「こすれあって」廻るモノですので要グリスと理解していただければと思います。
(最近登場の IOS-02<粘度UP>というのがギヤ対応もなんとか可能らしい)
Posted by 三ツ木左右衛門 at 2007年01月11日 22:27
こんばんは。鱒犬です。
早速の回答ありがとうございます。
相談した事で不安がなくなりました。
今後も宜しくお願いします。
早速の回答ありがとうございます。
相談した事で不安がなくなりました。
今後も宜しくお願いします。
Posted by 鱒犬 at 2007年01月11日 23:51
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