2010年01月17日
黄色のPixy+偽バンタム・インプレ【フィーリング】
ふわっと握ってブランクを振る竿
ブランクスルーのリールシートを使い始めたときは、グリップが真っ直ぐであることに恩恵を覚えた。
力んで投げても右に行かない。
陸っぱり少年の意地とプライドに『誰よりも遠くで魚を掛けたい』というチカラ勝負な部分がある限り、ブランクスルーで真っ直ぐなリールシートの方が、力のこもったスイングを受け止めてくれた。
年月を経て、あれれ?なおじさんになった今になって想い出すのは、大昔のカッチョエータックルを持ったおじさん達は、もっと軽く、全く力まないで、ふわっとしたスイングで充分な飛距離を出していたことだ。
同じ事柄を、筋力じゃなく技で解決できるならそっちがスマートだ。
この角度が『あえて』つけてある意味はきっとリールの高さ以外にも・・・

この竿はグリップを力一杯 わしづかみしちゃうと右に飛ぶ。
コツはブランクの中心線を意識して、スイングと共にねじられていくグリップを小指の握り加減で綺麗に振ってあげること。
ふわっと握って振り始めたら、スッと小指に力を入れていき、最後にピタリと竿先を止めてあげるのだ。
王禅寺、最初の1時間
今年のトップウォーター・パターンはどうだろうか?
そんな期待と不安の混じったお出かけ前の気持ちとは裏腹に、見た目の状況はあまりにも平穏だった。
14:25、晴天、風無し、ライズも・・・なし(clickで拡大)

いきなり遠くに投げるようなことはしない。
久しぶりに軽量キャストをするんだから、メカニカルブレーキとマグVブレーキを調整しつつ、PEラインに適度な湿り気を与え、自身の感覚を呼び起こすところから始めた。
サミー65 白、・・・全くもってキャストのみ良好(笑)。
マグブレーキのダイアルだけが決まった(4~5)
さてさて、もう全然分からない状況。
シケイダーで状況の整理から始めることにする。
普通のリトリーブ、早めのリトリーブ、リトリーブ中にアクションを追加。
三角波の先頭に虚しく羽ばたくシケイダー・・・。
スローに引いていくとポツリと空かしバイトが・・・、哀れ・・・(悲)
人の悪いばるたんさんが、この哀れなバイトを車から見た!と、
とてもタイミング悪く登場、計算だろうか?
ところで、シケイダーを投げていて気が付いたが、ガングリップの竿には意外なくらいマグVブレーキは感じが良い。
強く握らないでふわっと投げるキャストだと、スプールを加速している時間はビュンと投げるときの倍くらいはある感じ。
リリースから振り込んでいる間の竿が踏ん張れる感じが遠心ブレーキよりあるため『長く持っていられる感』が飛距離を生んでくれる。
シケイダーのブレーキは(5.5)、小刻みにブレーキ設定を変えられる気安さは安心感。
ブレーキダイアルの方向が、スコーピオンMgと逆で強くしようとして弱めたり・・・ってな失敗はあったが気付けば後は問題なし。
ブランクスルーの竿でマグVに感じていたモッタリ感や最後の伸びの無さは、飛距離を得ようとブンブン振るためにブレーキ設定が強めだったことも関係しているようだ。
今回は長く持ったようなスイングでじっくりと回転を上げるから、ブレーキ弱めでもキャスト直後のバックラッシュとは無縁。
その上弱めのブレーキ設定はマグのモッタリ感を弱め、キャスト後半はPEラインの風流れを押さえてくれて微妙なサミングもほとんどしなくて済んでしまう。
遠心とマグVのキャラクターの違いと言えばそれまでだが、
有効な活用法が今まで見えなかっただけにこれは収穫。
釣果の収穫は全然無いので、ルアーチェンジを繰り返しているとキッカケになるルアーが遂に出た。

イエローマジック 6cm (7gくらい)
ポコン、ポコン、とポップしていくとバイトが増え、
それに釣られたかのように周囲はライズの嵐に!!!
多少喰うには良くない大きさなのか?ヒットにはつながら無いが、魚たちの注意を一気に水面に引きつけた。
ファーストフィッシュまでの時間とゲームの時間
そこでDUELのチビポッパーに切り替えるとようやくヒット!
15:14、待望のファーストフィッシュ!

スタートから約50分!!
魚のたんまり入った管理釣り場で一尾を釣ると言う意味では、
『ずいぶんと長い時間だ。』
普通の人ならトップウォーター・プラグなんてとっくに諦めて
自信のある他のルアーを投げるだろう(笑)
「たった一匹釣るのにそんなに時間をかけて、
残り2時間ちょっとで何匹釣れるのさ?」
至って合理的な質問だろう。
「今日はこの一匹で終わりかも?(笑) わはは!」
今ならそう笑って答えられる。
他のルアーならともかく誰も投げていないようなルアーはここからが違う。
注意を一端水面に向けることさえ出来れば、そこからはかなり余裕で釣り続けられる事が多い。
ポップに激しくリアクションするのを確認して追試をしていく。
こうなると、2連続、3連続は当たり前。

他のルアーの適合具合を試し、本当にポップが良いか?を更に確認。
釣れたのは全部25cmくらいのニジマスOnly。
短く強いポップ、動く!止める!がハッキリするほどリアクションも強くなった。

ただし、明らかに釣れるようになるとゲームは終わり。
別に時間が来たワケじゃなく、30分も釣れ続ければゲームは段々と漁獲作業に近くなってしまうからだ。
最初の一匹を期待したあの感じはどこかに消える。
池がリセットされて初めて訪れた王禅寺だったが、実を言えば今回のパターンは旅人さんの釣行記から多少の予想はしていた。
同じ時間帯にほとんど同じ手順で進めたとはいえ、ルアーやアクションのパターンについては全く同じ結果に嬉しくなった。
特殊なスタイルで他の情報が当てにならないと書いたこともがあったが、それは既に遠い昔のことのようだ。
黄色のPixy+偽バンタムのフィーリング
キャストに関してはタックル自体が羽のように軽く、おかげで握りしめること無しにゆったり振れるバランスは、今までの組み合わせの中では抜群と言っても良い。
自己基準に「あれれ?」とマッチしてる
ヒット~フッキングの間に影響するギヤ比(1:5.8)も、ミリオネアST-1000(1:5未満)やカルカッタ50XT(1:5.0)からすると、忙しくなく25cmのトラウトが引っ張られてしまう分を充分に巻き取ってくれた。
竿でためすぎると口切れするのか?
竿をグイグイ曲げてやるとこれでもか!?というほどバラシを連発したが、竿の良い角度を見つけてこちらも解消。
作成時にニューガイドコンセプトとは異なるガイド間隔(曲げたい箇所を作るため)を設定した分、曲げすぎるとラインの角度が強くなる部分が効率を落とし、ある程度曲がるとハンドルからの入力でドラグが滑りやすいが、偽ELESEと同じブランクでもっと曲げたい設計思想なのでそこは仕方なし。
ELESEから始まりパワーを落とした偽ELESEの2つは、TBSリールシートを深く握ってブンブン振れるタックルだったが、ある意味力んで投げますよ!って前提からは逃れられなかった。
ブランクスルーのリールシートしかり、ニューガイドコンセプトしかり、ブランクのパワーを余すところ無く引き出す思想は、方向に関するコントロールをキッチリさせて、細身の軽いブランクを攻撃的に仕上げてくれた。
結果スイングを速くすることができて軽量系の飛距離は伸びたが犠牲にした部分もある。
利点ばかりを追っていたら、いつしかリリースポイントは限定的でルアー飛翔速度が速くて飛んでいる間が忙しい・・・という釣果を追うことばかりに向いた心理的な余裕を失っている部分。
黄色のPixy+偽バンタムのフィーリングは、まさしく今まで余裕の少ない自分を見直すだけの感触を与えてくれた。
ほんの5%くらいの飛距離と引き替えに、
力まずゆったり振れるための良さ。
リリースポイントが広いおおらかさ。
ゆっくり飛ぶ分サミングの緊張感の少なさ。
軽量トップウォーター・ゲームを楽しむための要素は、釣ること意外にもフィーリングを楽しむ部分はあると思う。

パターン構築プロセスも更にゆる~く楽しめそうです!
<最後に>
お忙しいところ現場まで見にきてくれたばるたんさん、いつもありがとう!
事前にアクションパターンを書いて下さった旅人さんに感謝!
そして、長文をいつも読んでくださるみんなに感謝!!
ほんとうにありがとう!
※ あくまで自己基準の旧式な仕様ですので、ブランクスルーでスタートした方には角度のあるグリップは相当の違和感があると思われます。
ブランクスルーのリールシートを使い始めたときは、グリップが真っ直ぐであることに恩恵を覚えた。
力んで投げても右に行かない。
陸っぱり少年の意地とプライドに『誰よりも遠くで魚を掛けたい』というチカラ勝負な部分がある限り、ブランクスルーで真っ直ぐなリールシートの方が、力のこもったスイングを受け止めてくれた。
年月を経て、あれれ?なおじさんになった今になって想い出すのは、大昔のカッチョエータックルを持ったおじさん達は、もっと軽く、全く力まないで、ふわっとしたスイングで充分な飛距離を出していたことだ。
同じ事柄を、筋力じゃなく技で解決できるならそっちがスマートだ。
この角度が『あえて』つけてある意味はきっとリールの高さ以外にも・・・

この竿はグリップを力一杯 わしづかみしちゃうと右に飛ぶ。
コツはブランクの中心線を意識して、スイングと共にねじられていくグリップを小指の握り加減で綺麗に振ってあげること。
ふわっと握って振り始めたら、スッと小指に力を入れていき、最後にピタリと竿先を止めてあげるのだ。
王禅寺、最初の1時間
今年のトップウォーター・パターンはどうだろうか?
そんな期待と不安の混じったお出かけ前の気持ちとは裏腹に、見た目の状況はあまりにも平穏だった。
14:25、晴天、風無し、ライズも・・・なし(clickで拡大)

いきなり遠くに投げるようなことはしない。
久しぶりに軽量キャストをするんだから、メカニカルブレーキとマグVブレーキを調整しつつ、PEラインに適度な湿り気を与え、自身の感覚を呼び起こすところから始めた。
サミー65 白、・・・全くもってキャストのみ良好(笑)。
マグブレーキのダイアルだけが決まった(4~5)
さてさて、もう全然分からない状況。
シケイダーで状況の整理から始めることにする。
普通のリトリーブ、早めのリトリーブ、リトリーブ中にアクションを追加。
三角波の先頭に虚しく羽ばたくシケイダー・・・。
スローに引いていくとポツリと空かしバイトが・・・、哀れ・・・(悲)
人の悪いばるたんさんが、この哀れなバイトを車から見た!と、
とてもタイミング悪く登場、計算だろうか?
ところで、シケイダーを投げていて気が付いたが、ガングリップの竿には意外なくらいマグVブレーキは感じが良い。
強く握らないでふわっと投げるキャストだと、スプールを加速している時間はビュンと投げるときの倍くらいはある感じ。
リリースから振り込んでいる間の竿が踏ん張れる感じが遠心ブレーキよりあるため『長く持っていられる感』が飛距離を生んでくれる。
シケイダーのブレーキは(5.5)、小刻みにブレーキ設定を変えられる気安さは安心感。
ブレーキダイアルの方向が、スコーピオンMgと逆で強くしようとして弱めたり・・・ってな失敗はあったが気付けば後は問題なし。
ブランクスルーの竿でマグVに感じていたモッタリ感や最後の伸びの無さは、飛距離を得ようとブンブン振るためにブレーキ設定が強めだったことも関係しているようだ。
今回は長く持ったようなスイングでじっくりと回転を上げるから、ブレーキ弱めでもキャスト直後のバックラッシュとは無縁。
その上弱めのブレーキ設定はマグのモッタリ感を弱め、キャスト後半はPEラインの風流れを押さえてくれて微妙なサミングもほとんどしなくて済んでしまう。
遠心とマグVのキャラクターの違いと言えばそれまでだが、
有効な活用法が今まで見えなかっただけにこれは収穫。
釣果の収穫は全然無いので、ルアーチェンジを繰り返しているとキッカケになるルアーが遂に出た。
イエローマジック 6cm (7gくらい)
ポコン、ポコン、とポップしていくとバイトが増え、
それに釣られたかのように周囲はライズの嵐に!!!
多少喰うには良くない大きさなのか?ヒットにはつながら無いが、魚たちの注意を一気に水面に引きつけた。
ファーストフィッシュまでの時間とゲームの時間
そこでDUELのチビポッパーに切り替えるとようやくヒット!
15:14、待望のファーストフィッシュ!

スタートから約50分!!
魚のたんまり入った管理釣り場で一尾を釣ると言う意味では、
『ずいぶんと長い時間だ。』
普通の人ならトップウォーター・プラグなんてとっくに諦めて
自信のある他のルアーを投げるだろう(笑)
「たった一匹釣るのにそんなに時間をかけて、
残り2時間ちょっとで何匹釣れるのさ?」
至って合理的な質問だろう。
「今日はこの一匹で終わりかも?(笑) わはは!」
今ならそう笑って答えられる。
他のルアーならともかく誰も投げていないようなルアーはここからが違う。
注意を一端水面に向けることさえ出来れば、そこからはかなり余裕で釣り続けられる事が多い。
ポップに激しくリアクションするのを確認して追試をしていく。
こうなると、2連続、3連続は当たり前。

他のルアーの適合具合を試し、本当にポップが良いか?を更に確認。
釣れたのは全部25cmくらいのニジマスOnly。
短く強いポップ、動く!止める!がハッキリするほどリアクションも強くなった。

ただし、明らかに釣れるようになるとゲームは終わり。
別に時間が来たワケじゃなく、30分も釣れ続ければゲームは段々と漁獲作業に近くなってしまうからだ。
最初の一匹を期待したあの感じはどこかに消える。
池がリセットされて初めて訪れた王禅寺だったが、実を言えば今回のパターンは旅人さんの釣行記から多少の予想はしていた。
同じ時間帯にほとんど同じ手順で進めたとはいえ、ルアーやアクションのパターンについては全く同じ結果に嬉しくなった。
特殊なスタイルで他の情報が当てにならないと書いたこともがあったが、それは既に遠い昔のことのようだ。
黄色のPixy+偽バンタムのフィーリング
キャストに関してはタックル自体が羽のように軽く、おかげで握りしめること無しにゆったり振れるバランスは、今までの組み合わせの中では抜群と言っても良い。
自己基準に「あれれ?」とマッチしてる
ヒット~フッキングの間に影響するギヤ比(1:5.8)も、ミリオネアST-1000(1:5未満)やカルカッタ50XT(1:5.0)からすると、忙しくなく25cmのトラウトが引っ張られてしまう分を充分に巻き取ってくれた。
竿でためすぎると口切れするのか?
竿をグイグイ曲げてやるとこれでもか!?というほどバラシを連発したが、竿の良い角度を見つけてこちらも解消。
作成時にニューガイドコンセプトとは異なるガイド間隔(曲げたい箇所を作るため)を設定した分、曲げすぎるとラインの角度が強くなる部分が効率を落とし、ある程度曲がるとハンドルからの入力でドラグが滑りやすいが、偽ELESEと同じブランクでもっと曲げたい設計思想なのでそこは仕方なし。
ELESEから始まりパワーを落とした偽ELESEの2つは、TBSリールシートを深く握ってブンブン振れるタックルだったが、ある意味力んで投げますよ!って前提からは逃れられなかった。
ブランクスルーのリールシートしかり、ニューガイドコンセプトしかり、ブランクのパワーを余すところ無く引き出す思想は、方向に関するコントロールをキッチリさせて、細身の軽いブランクを攻撃的に仕上げてくれた。
結果スイングを速くすることができて軽量系の飛距離は伸びたが犠牲にした部分もある。
利点ばかりを追っていたら、いつしかリリースポイントは限定的でルアー飛翔速度が速くて飛んでいる間が忙しい・・・という釣果を追うことばかりに向いた心理的な余裕を失っている部分。
黄色のPixy+偽バンタムのフィーリングは、まさしく今まで余裕の少ない自分を見直すだけの感触を与えてくれた。
ほんの5%くらいの飛距離と引き替えに、
力まずゆったり振れるための良さ。
リリースポイントが広いおおらかさ。
ゆっくり飛ぶ分サミングの緊張感の少なさ。
軽量トップウォーター・ゲームを楽しむための要素は、釣ること意外にもフィーリングを楽しむ部分はあると思う。

パターン構築プロセスも更にゆる~く楽しめそうです!
<最後に>
お忙しいところ現場まで見にきてくれたばるたんさん、いつもありがとう!
事前にアクションパターンを書いて下さった旅人さんに感謝!
そして、長文をいつも読んでくださるみんなに感謝!!
ほんとうにありがとう!
※ あくまで自己基準の旧式な仕様ですので、ブランクスルーでスタートした方には角度のあるグリップは相当の違和感があると思われます。
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