2011年09月16日
お手本はファットサム【桜の枝】
木の枝を投げ込んだらそれにバスが・・・
知る人ぞ知るあるお方のエピソード。
池の畔で人を待ってて暇つぶしに木の枝を削って投げたら、
それに魚が喰い付いた!
彼はこの木切れに糸を付けて魚を釣ったらオモシロいと思ったのだろう。
100年以上も前に、このビジネスを思いついた人は、誰あろう・・
「ジェームズ・ヘドン」
この話は、本家のヘドンヒストリーで詳しいのでリンクを入れて、と。
ヘドンの面白さはデフォルメが効きまくったルアーデザインにある。
日本のリアル系プラグは確かに素晴らしい。
超リアルな疑似餌を投げてほっといたら、それだけで釣れそうである。
うん、1回くらいはそういうのもオモシロいかもしれない。
でも、一日そればっかりやるのは無理だなw
釣れそうにないものでだまして釣るからルアー釣り
木の枝を削って投げてみたいとは思いませんか?w
お手本になるルアー
昨年のベイト難民村キャンプでプレゼントされたルアーは、知っていたけど投げたことのないルアーだった。
ついでに言うと親戚っぽいのはよく使っていたせいか、それに特別な興味は持っていなかった。
最初に教えてくれたのは、横井勇治さん「サミーの本家の、量産モノの、SUM LURESのFAT SUMのジュニアサイズなんて、好みじゃないかな(笑)」のコメントだったが、持ってないから良く分からない。
一応、sumluresのHPを見てフムフム。
それでも中古でよく見るサミー85の親戚、本家ハンドメイド直系のサミー?のイメージしか無かったのだ。
sumlures >old sum >Fat Pencil
不意に手にしたファットサムJr (奥)

サミー85との違いは実物を目にすれば一目瞭然。
思っていたより細くてシャープで滑らかで、投げてみたらばこれまたサミーとは違う!
水面を ツルリ~ツルリ~、クイクイ、ヒョイヒョイ、な感じで操作感が軽い。
もたっとしないで水の抵抗が抜けてく感じは、レッドペッパーの手応えに近いかもしれない。
「そしてちゃんと意図的に操作できる!」
さっきのリンク先を見た人は気付いたかもしれないが、このルアーの原型たる型紙が公開されていてレポートまで公募してる。
作って釣れてもレポートまでは送らないかもしれない。
・・・だって他がすごいから!(笑)
サミーとは全く違うサミーっぽいルアーは、手に入れた瞬間からお気に入りどころか、お手本のルアーになってしまった。
ロールという動きの生き物感
雑誌やブログでルアーの動きを表現する言葉がいくつかある。
ウォブリングやウォブンロール、ロールはちょっと別口で語られることが多いと思う。
でもって、多分、こういう語り口だと、ペンシルベイトの動きはウォブリング(横の動き)になっちゃうんだろうな。
一番短い距離で左右の動きをやるのがテーブルターン!
これ最強!!みたいな感じで・・・。
自分も同じ間違いをした経験がある。

2つのルアーを同時進行で作り、1つはノーマルな形状。
もう1つは扁平面を頭と尻に入れて、超短い距離でターンが出来る形状。
使ってみて扁平面がある方は、テーブルターンが簡単にできて移動距離も短く、これ最強!!なんだけど
「なんと!一匹も釣れねえ!」
ノーマルな方に歯型がどんどん増えるのに、扁平面入りは理屈最強なのにちっともダメ。
ここでちょっと脇道にそれるが、思い起こしてほしい。
深夜の道路工事で光る棒を振っている人形とおっちゃんをw
おっちゃんの振る棒は、こちらの動きに合わせて時に早く、時にゆっくり、信号が変わるタイミングでゆらっと揺れる。
ところが人形の方は、こっちの動きには無関係で棒は単調にあっちに行ってこっちに行くだけ。
基本的に、扁平面を入れてある方向に動きを倍増すると、それ以外の方向に全然動かなくなって、棒が単に振れるように単調な動きになってしまう。
ロールが入ることで生き物的な、ひねり、ぬらり感、ゆらり感、トリッキーさ、それを組み合わせた動きの後の間(駆け引き感)ができるのだと気づくのに、この失敗は貴重だった。
微妙なカーブのファットサムJr のロール感は凄い。

見た目に少し反ったボディーと組み合わさって、ひねり~、ぬらり~はアクション時に上から見て解るレベル。
ロールするから生き物的な動きになる。
ただ棒が振れるだけじゃあ魚はだまされない。
桜の枝を削るルアー
昨年の秋に大家さんの庭木の剪定の時、枝垂れ桜(しだれざくら)の枝を少し分けてもらった。
太さも色々、ルアーになるのかグリップにするかそれとも他の小物か。
ゆっくりゆっくり乾燥させて、堅くなった桜は手強かった。
比重はヒノキの2倍くらいあって、目が詰まっているからちょっとずつしか削れない。
枝ぶりから手頃なのを選んで、いつものように2本のルアーをこさえた。


色もへったくれもない。
ジェームス・ヘドンが池に投げた木切れのレベルからスタートすればいい。
アクションは右側は重ったるくて、頬を削り込んだ左は使えるレベル。
近藤沼で子バスをだますくらいは出来た。但しロール感は殆ど無し。
削りこみも足りなくて、太ましくて重量がある。
ゴッキーさんには、シンキングに間違われるレベルの重さだ。
ウェイトは無し、削ってヒートンを打ち込んだだけ。


琵琶湖では7割自作、3割ファットサムJr を投げたが、バイトはファットサムJr のほうが多かった。
反省を糧にPDCAサイクルが如く再び手直しをする。
釣れなかったからこそ迷いなく信念をもって削る。

重ったるかった方(奥)がシェイプアップされて少し見られるようになったと思いませんか?
色の濃いところは削っていない部分。
ジェームズ・ヘドンにお手本はなかったけれど、自分にはファットサムJr というお手本があり、動きを軽くしたいとかロールを強くしたいといった願望をかなえる参考にして進めていける。
時間をかけて妖しく動く木切れに
色を塗らない理由は簡単だ。
何度でも手直しができること
妖しい木切れに魚が喰いついくところを見たいw
また今度、琵琶湖あたりで何気なく削った木切れを投げたら
「ぐわばっ!
ってデカイのが喰いつかんかな?」
夢のような妄想を抱きながら、
木切れが妖しく動くまで時間を掛けて改良しよう。
池に木切れを投げて、そこに魚が喰いついたら~
「絶対オモシロイ!」
オモシロくてオモシロくて仕方が無いんじゃないかな?(笑)
知る人ぞ知るあるお方のエピソード。
池の畔で人を待ってて暇つぶしに木の枝を削って投げたら、
それに魚が喰い付いた!
彼はこの木切れに糸を付けて魚を釣ったらオモシロいと思ったのだろう。
100年以上も前に、このビジネスを思いついた人は、誰あろう・・
「ジェームズ・ヘドン」
この話は、本家のヘドンヒストリーで詳しいのでリンクを入れて、と。
ヘドンの面白さはデフォルメが効きまくったルアーデザインにある。
日本のリアル系プラグは確かに素晴らしい。
超リアルな疑似餌を投げてほっといたら、それだけで釣れそうである。
うん、1回くらいはそういうのもオモシロいかもしれない。
でも、一日そればっかりやるのは無理だなw
釣れそうにないものでだまして釣るからルアー釣り
木の枝を削って投げてみたいとは思いませんか?w
お手本になるルアー
昨年のベイト難民村キャンプでプレゼントされたルアーは、知っていたけど投げたことのないルアーだった。
ついでに言うと親戚っぽいのはよく使っていたせいか、それに特別な興味は持っていなかった。
最初に教えてくれたのは、横井勇治さん「サミーの本家の、量産モノの、SUM LURESのFAT SUMのジュニアサイズなんて、好みじゃないかな(笑)」のコメントだったが、持ってないから良く分からない。
一応、sumluresのHPを見てフムフム。
それでも中古でよく見るサミー85の親戚、本家ハンドメイド直系のサミー?のイメージしか無かったのだ。
sumlures >old sum >Fat Pencil
不意に手にしたファットサムJr (奥)

サミー85との違いは実物を目にすれば一目瞭然。
思っていたより細くてシャープで滑らかで、投げてみたらばこれまたサミーとは違う!
水面を ツルリ~ツルリ~、クイクイ、ヒョイヒョイ、な感じで操作感が軽い。
もたっとしないで水の抵抗が抜けてく感じは、レッドペッパーの手応えに近いかもしれない。
「そしてちゃんと意図的に操作できる!」
さっきのリンク先を見た人は気付いたかもしれないが、このルアーの原型たる型紙が公開されていてレポートまで公募してる。
作って釣れてもレポートまでは送らないかもしれない。
・・・だって他がすごいから!(笑)
サミーとは全く違うサミーっぽいルアーは、手に入れた瞬間からお気に入りどころか、お手本のルアーになってしまった。
ロールという動きの生き物感
雑誌やブログでルアーの動きを表現する言葉がいくつかある。
ウォブリングやウォブンロール、ロールはちょっと別口で語られることが多いと思う。
でもって、多分、こういう語り口だと、ペンシルベイトの動きはウォブリング(横の動き)になっちゃうんだろうな。
一番短い距離で左右の動きをやるのがテーブルターン!
これ最強!!みたいな感じで・・・。
自分も同じ間違いをした経験がある。
2つのルアーを同時進行で作り、1つはノーマルな形状。
もう1つは扁平面を頭と尻に入れて、超短い距離でターンが出来る形状。
使ってみて扁平面がある方は、テーブルターンが簡単にできて移動距離も短く、これ最強!!なんだけど
「なんと!一匹も釣れねえ!」
ノーマルな方に歯型がどんどん増えるのに、扁平面入りは理屈最強なのにちっともダメ。
ここでちょっと脇道にそれるが、思い起こしてほしい。
深夜の道路工事で光る棒を振っている人形とおっちゃんをw
おっちゃんの振る棒は、こちらの動きに合わせて時に早く、時にゆっくり、信号が変わるタイミングでゆらっと揺れる。
ところが人形の方は、こっちの動きには無関係で棒は単調にあっちに行ってこっちに行くだけ。
基本的に、扁平面を入れてある方向に動きを倍増すると、それ以外の方向に全然動かなくなって、棒が単に振れるように単調な動きになってしまう。
ロールが入ることで生き物的な、ひねり、ぬらり感、ゆらり感、トリッキーさ、それを組み合わせた動きの後の間(駆け引き感)ができるのだと気づくのに、この失敗は貴重だった。
微妙なカーブのファットサムJr のロール感は凄い。

見た目に少し反ったボディーと組み合わさって、ひねり~、ぬらり~はアクション時に上から見て解るレベル。
ロールするから生き物的な動きになる。
ただ棒が振れるだけじゃあ魚はだまされない。
桜の枝を削るルアー
昨年の秋に大家さんの庭木の剪定の時、枝垂れ桜(しだれざくら)の枝を少し分けてもらった。
太さも色々、ルアーになるのかグリップにするかそれとも他の小物か。
ゆっくりゆっくり乾燥させて、堅くなった桜は手強かった。
比重はヒノキの2倍くらいあって、目が詰まっているからちょっとずつしか削れない。
枝ぶりから手頃なのを選んで、いつものように2本のルアーをこさえた。


色もへったくれもない。
ジェームス・ヘドンが池に投げた木切れのレベルからスタートすればいい。
アクションは右側は重ったるくて、頬を削り込んだ左は使えるレベル。
近藤沼で子バスをだますくらいは出来た。但しロール感は殆ど無し。
削りこみも足りなくて、太ましくて重量がある。
ゴッキーさんには、シンキングに間違われるレベルの重さだ。
ウェイトは無し、削ってヒートンを打ち込んだだけ。


琵琶湖では7割自作、3割ファットサムJr を投げたが、バイトはファットサムJr のほうが多かった。
反省を糧にPDCAサイクルが如く再び手直しをする。
釣れなかったからこそ迷いなく信念をもって削る。

重ったるかった方(奥)がシェイプアップされて少し見られるようになったと思いませんか?
色の濃いところは削っていない部分。
ジェームズ・ヘドンにお手本はなかったけれど、自分にはファットサムJr というお手本があり、動きを軽くしたいとかロールを強くしたいといった願望をかなえる参考にして進めていける。
時間をかけて妖しく動く木切れに
色を塗らない理由は簡単だ。
何度でも手直しができること
妖しい木切れに魚が喰いついくところを見たいw
また今度、琵琶湖あたりで何気なく削った木切れを投げたら
「ぐわばっ!
ってデカイのが喰いつかんかな?」
夢のような妄想を抱きながら、
木切れが妖しく動くまで時間を掛けて改良しよう。
池に木切れを投げて、そこに魚が喰いついたら~
「絶対オモシロイ!」
オモシロくてオモシロくて仕方が無いんじゃないかな?(笑)
あほあほルアーマンの この記事のつづきを読む