2010年09月05日
ルアー遊びの原点へ【琵琶湖に向けて】
学生時代のタカラバコ
TEAM DAIWA Phantom2060。過去の遺物、久しぶりにこんな骨董品を持ち出してみたいと思った。
学生時代に楽しんでいたルアー達を、またコレに入れてみたい衝動。

これは特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律なんてのが出来るずっーと前、年代的には河口湖漁協がオオクチバスを漁業権魚種に指定した1989年頃の品だ。
バスフィッシングが社会現象になるほんのちょっと前、時代は昭和から平成に変わり日本のルアー釣りが大きな変化を始めた時期だ。
ルアー釣りはキャッチ&リリースが基本で魚に優しい!なんて宣伝文句はまるで善行のように紹介されてたけど、
本音の所じゃ「もう一回釣りたいから放すのさ・・・」
それまでバス釣りを楽しんでいた少年達には、キャッチ&リリースの宣伝文句は少し美辞麗句すぎて、どこか偽善的に聞こえたのだった。
近所の農業用水でやっていたバス釣りは実におおらかだった。
そもそもトーナメント指向ではなく、人もそれほど多くなかったせいもある。釣り場のレギュレーションなんてのはなかったが、釣り人と釣り場で出会えば自然と声をかけて領域を侵さなかった。
朝イチで投げたのはトップウォーター・プラグ
ドキドキワクワクしながらキャストしたあの朝よ!もう一度!!
異常なブームが過ぎ去った今、あの頃のイメージでトップウォーター・プラグを再び投げ倒したい。

スケーター野郎の苦悶
スレ鱒相手に2m間隔で釣り人が並ぶ管理釣り場で、無謀にもトップウォーター・プラグで遊ぶ方法を模索した。
ストラクチャーのない池で20m程度のキャストをし、いくつかのルアーを使って釣れる状況を把握しパターンを構築していく。
正面15m先の6畳一間に向かって、その中で興味を持たせ続けられるように、場所を荒らさないように、キャスト数を極力押さえながらルアーを操作する釣り。
人も魚も溢れる都会ならではの釣りで使えたのは、3.5~6gくらいの小さくて水のブレーキが利くものばかりだった。6畳間でアクションするイメージなんだから、ワンアクションを30cm以内に押さえてやらないとすぐに通り過ぎてしまう。
大好きだった水平浮きのペンシルベイト(スケーター)には、どうにも狭苦しすぎてすぐに使うことを諦めた。
だけど、心の底では水面をスイスイ滑るハンドリングが軽快なスケーターを投げたかった。
最も気に入っていたのは、ウッディーベルのTOM(8cm)。

ビューーーンと長くスライドして、次のアクションにひゅん!ひゅん!と思い通りに反応する軽快ハンドリングは、アクションさせて動かす楽しみを教えてくれた。
ここにガバチョ!と喰い付いてきたときの興奮は、何故か他のルアーとはちょっと違うのだ。
バスブーム期はスケーター風なルアーを見ると、こそっと買ってはいたが、どこに行っても小場所でも釣り人が多くトップウォーターで釣るというより、ルアーのアクションを見て刀を引っ込める・・・テストして終わりの寂しいルアーばかりが増えていった。
正直なところ素敵なアクションのスケーターはほとんど無かった。
再度見つけたTOM(8cm)は一度水につけたら割れちゃうルアーになってたし、どうにか釣るために小さくなったスケーターは軽すぎて飛距離が出ず、ロッドアクションに対する抵抗も小さすぎ、どうにか投げて何とかアクションできたとしても応用範囲が狭すぎて結局役に立たないのだった。
ドッグウォーカーやポッパーはどんどんリアルに進化してサミーやDOG-X,POP-Xなんて名作が沢山あった。
あれだけ長きに渡ったバスブームだったが、これって良いじゃない!と思えた3/8ozクラスのスケーターは1つだけだった。
それはコンバットペンシル・・・。

TOMほどの軽快さはないが唯一入手しやすい水平浮きのペンシルベイト。
ハンドリングが軽快になるように、ちょっとだけフックチューンを施して試してみたい。
バスブームが残したもの
バスブームが終わって残ったのは、巷に溢れる中古の道具と湖底のふやけたワームだけじゃない。
細かな釣り場のレギュレーションや法規制、肥大した釣り具メーカーが生き残るためのトーナメント至上主義。
「釣れなきゃ釣りじゃない」
そういう意識が植え付けられたアングラーは、メーカーの宣伝文句を「高い道具=釣れる道具」と勘違いするように誘導されたあげく、一尾を釣る楽しさからどんどん離れているように見える。
沢山釣れるから腕が良い!
そりゃー、まー、そうかもしれないけれどこう思うんだよね・・・。
一尾の嬉しさが大事なんだよ!ってね
管理釣り場でそれなりに釣れるようになったとき、
私は無表情にフッキングして、無表情で取り込んで、
なるべくしれっとリリースするようになっていた。
それは周囲への気遣いもあったけれど、
いつしか一尾を釣る楽しさからどんどん離れて、
次の一尾を釣るのに手早く移る作業をしていることに気が付いた。
釣れて口元が緩まない釣りなら、釣りの楽しさってどこにあるのさ?
子供とのルアー釣り遊び
子供は純真で正直である。
そして強烈に飽きっぽい!!
お風呂の釣りセットで一緒に遊んでも、それはもう短時間で飽きて2-3回もやれば見向きもしない。
もっぱら最近は子供と釣り遊びに行くのは近くの公園である。

木の切れ端にヒートンを打ち込んだものを軽ーく投げる。
すると子供達は木の切れ端(ルアー?)を、我先にと必死に追って捕まえようとする。
ルアーアクションは簡単である。
捕まえに来たところを、
ちょい!
とアクションさせて獲れないようにする(笑)
捕まらないように手元まで来たらまた投げる。
近くにいた子も一緒になってワーーッ!とルアーに群がる。
色々なアクションを駆使してルアーを逃がすのがアングラー。
遂にルアーを捕まえた子供は必ずこう言う
やったー!釣れたーー!!
微妙に間違っているところが笑えるし、釣られた方も満面の笑みだ!(笑)
中にはメチャメチャ引いて行く子もいるが、ファイトではとうてい勝てず
こっちが「まいった!」をする。
※ラインを掴むと危ないのでラインつかみはこの遊びでは反則である
今年の琵琶湖はスケーターで遊ぶ!
2年前、初めて訪れた琵琶湖は色んな意味で新鮮だった。
きれいな水、淡水浴場、水面まで伸びたウィード、うじゃうじゃいるベイトフィッシュ。初めてで勝手の分からない水域で1つのルアーを投げ続けた。
【ウォーターモカシン70】

3/8ozクラスのリアル・コアユなシェイプ。
垂直浮きのドッグウォーカー・・・・
サイズも色も見た目の釣れそうな雰囲気バッチリ!
それまで使ったことの無かったこのルアーはホットケ含め何尾か釣れたけど、スケーティングで泳ぎまわる楽しさは持ってなかった。
釣りたい方に傾いて
見た目の「らしさ」に負けていたのだ!
ウィードをタイトに攻め切れなかったのも痛かった。
今年はコンバットペンシルにダブルフックの組み合わせで、ウィードの上をスイスイ泳いでやろうと画策中だ。
スプリットリングを介さないダブルフックなら抵抗も減って、軽快さもグッと増すかもしれない。
上手く行かなくてもTOMにダブルフックを付ければいいや!ははは

2008年の琵琶湖は、最後の夜に皆で腹を抱えて笑えた一尾が釣れた。
友達の念が通じたとしか思えないタイミングの妙が長らく抑えていた感情を爆発させた!
やったー!釣れたーー!!
・・・ちっちゃかったけどさ!(笑)
・・・大きさなんて関係ないの!
・・・釣れすぎたって見失う。
子供のように笑える一尾に、また出逢いたいのだ。
TEAM DAIWA Phantom2060。過去の遺物、久しぶりにこんな骨董品を持ち出してみたいと思った。
学生時代に楽しんでいたルアー達を、またコレに入れてみたい衝動。

これは特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律なんてのが出来るずっーと前、年代的には河口湖漁協がオオクチバスを漁業権魚種に指定した1989年頃の品だ。
バスフィッシングが社会現象になるほんのちょっと前、時代は昭和から平成に変わり日本のルアー釣りが大きな変化を始めた時期だ。
ルアー釣りはキャッチ&リリースが基本で魚に優しい!なんて宣伝文句はまるで善行のように紹介されてたけど、
本音の所じゃ「もう一回釣りたいから放すのさ・・・」
それまでバス釣りを楽しんでいた少年達には、キャッチ&リリースの宣伝文句は少し美辞麗句すぎて、どこか偽善的に聞こえたのだった。
近所の農業用水でやっていたバス釣りは実におおらかだった。
そもそもトーナメント指向ではなく、人もそれほど多くなかったせいもある。釣り場のレギュレーションなんてのはなかったが、釣り人と釣り場で出会えば自然と声をかけて領域を侵さなかった。
朝イチで投げたのはトップウォーター・プラグ
ドキドキワクワクしながらキャストしたあの朝よ!もう一度!!
異常なブームが過ぎ去った今、あの頃のイメージでトップウォーター・プラグを再び投げ倒したい。

スケーター野郎の苦悶
スレ鱒相手に2m間隔で釣り人が並ぶ管理釣り場で、無謀にもトップウォーター・プラグで遊ぶ方法を模索した。
ストラクチャーのない池で20m程度のキャストをし、いくつかのルアーを使って釣れる状況を把握しパターンを構築していく。
正面15m先の6畳一間に向かって、その中で興味を持たせ続けられるように、場所を荒らさないように、キャスト数を極力押さえながらルアーを操作する釣り。
人も魚も溢れる都会ならではの釣りで使えたのは、3.5~6gくらいの小さくて水のブレーキが利くものばかりだった。6畳間でアクションするイメージなんだから、ワンアクションを30cm以内に押さえてやらないとすぐに通り過ぎてしまう。
大好きだった水平浮きのペンシルベイト(スケーター)には、どうにも狭苦しすぎてすぐに使うことを諦めた。
だけど、心の底では水面をスイスイ滑るハンドリングが軽快なスケーターを投げたかった。
最も気に入っていたのは、ウッディーベルのTOM(8cm)。

ビューーーンと長くスライドして、次のアクションにひゅん!ひゅん!と思い通りに反応する軽快ハンドリングは、アクションさせて動かす楽しみを教えてくれた。
ここにガバチョ!と喰い付いてきたときの興奮は、何故か他のルアーとはちょっと違うのだ。
バスブーム期はスケーター風なルアーを見ると、こそっと買ってはいたが、どこに行っても小場所でも釣り人が多くトップウォーターで釣るというより、ルアーのアクションを見て刀を引っ込める・・・テストして終わりの寂しいルアーばかりが増えていった。
正直なところ素敵なアクションのスケーターはほとんど無かった。
再度見つけたTOM(8cm)は一度水につけたら割れちゃうルアーになってたし、どうにか釣るために小さくなったスケーターは軽すぎて飛距離が出ず、ロッドアクションに対する抵抗も小さすぎ、どうにか投げて何とかアクションできたとしても応用範囲が狭すぎて結局役に立たないのだった。
ドッグウォーカーやポッパーはどんどんリアルに進化してサミーやDOG-X,POP-Xなんて名作が沢山あった。
あれだけ長きに渡ったバスブームだったが、これって良いじゃない!と思えた3/8ozクラスのスケーターは1つだけだった。
それはコンバットペンシル・・・。

TOMほどの軽快さはないが唯一入手しやすい水平浮きのペンシルベイト。
ハンドリングが軽快になるように、ちょっとだけフックチューンを施して試してみたい。
バスブームが残したもの
バスブームが終わって残ったのは、巷に溢れる中古の道具と湖底のふやけたワームだけじゃない。
細かな釣り場のレギュレーションや法規制、肥大した釣り具メーカーが生き残るためのトーナメント至上主義。
「釣れなきゃ釣りじゃない」
そういう意識が植え付けられたアングラーは、メーカーの宣伝文句を「高い道具=釣れる道具」と勘違いするように誘導されたあげく、一尾を釣る楽しさからどんどん離れているように見える。
沢山釣れるから腕が良い!
そりゃー、まー、そうかもしれないけれどこう思うんだよね・・・。
一尾の嬉しさが大事なんだよ!ってね
管理釣り場でそれなりに釣れるようになったとき、
私は無表情にフッキングして、無表情で取り込んで、
なるべくしれっとリリースするようになっていた。
それは周囲への気遣いもあったけれど、
いつしか一尾を釣る楽しさからどんどん離れて、
次の一尾を釣るのに手早く移る作業をしていることに気が付いた。
釣れて口元が緩まない釣りなら、釣りの楽しさってどこにあるのさ?
子供とのルアー釣り遊び
子供は純真で正直である。
そして強烈に飽きっぽい!!
お風呂の釣りセットで一緒に遊んでも、それはもう短時間で飽きて2-3回もやれば見向きもしない。
もっぱら最近は子供と釣り遊びに行くのは近くの公園である。

木の切れ端にヒートンを打ち込んだものを軽ーく投げる。
すると子供達は木の切れ端(ルアー?)を、我先にと必死に追って捕まえようとする。
ルアーアクションは簡単である。
捕まえに来たところを、
ちょい!
とアクションさせて獲れないようにする(笑)
捕まらないように手元まで来たらまた投げる。
近くにいた子も一緒になってワーーッ!とルアーに群がる。
色々なアクションを駆使してルアーを逃がすのがアングラー。
遂にルアーを捕まえた子供は必ずこう言う
やったー!釣れたーー!!
微妙に間違っているところが笑えるし、釣られた方も満面の笑みだ!(笑)
中にはメチャメチャ引いて行く子もいるが、ファイトではとうてい勝てず
こっちが「まいった!」をする。
※ラインを掴むと危ないのでラインつかみはこの遊びでは反則である
今年の琵琶湖はスケーターで遊ぶ!
2年前、初めて訪れた琵琶湖は色んな意味で新鮮だった。
きれいな水、淡水浴場、水面まで伸びたウィード、うじゃうじゃいるベイトフィッシュ。初めてで勝手の分からない水域で1つのルアーを投げ続けた。
【ウォーターモカシン70】

3/8ozクラスのリアル・コアユなシェイプ。
垂直浮きのドッグウォーカー・・・・
サイズも色も見た目の釣れそうな雰囲気バッチリ!
それまで使ったことの無かったこのルアーはホットケ含め何尾か釣れたけど、スケーティングで泳ぎまわる楽しさは持ってなかった。
釣りたい方に傾いて
見た目の「らしさ」に負けていたのだ!
ウィードをタイトに攻め切れなかったのも痛かった。
今年はコンバットペンシルにダブルフックの組み合わせで、ウィードの上をスイスイ泳いでやろうと画策中だ。
スプリットリングを介さないダブルフックなら抵抗も減って、軽快さもグッと増すかもしれない。
上手く行かなくてもTOMにダブルフックを付ければいいや!ははは

2008年の琵琶湖は、最後の夜に皆で腹を抱えて笑えた一尾が釣れた。
友達の念が通じたとしか思えないタイミングの妙が長らく抑えていた感情を爆発させた!
やったー!釣れたーー!!
・・・ちっちゃかったけどさ!(笑)
・・・大きさなんて関係ないの!
・・・釣れすぎたって見失う。
子供のように笑える一尾に、また出逢いたいのだ。
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